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星辰の羅刹王

ミャジ

[ミャジ]

キャラID
: PH644-410
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 120

ライブカメラ画像

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ミャジの冒険日誌

2020-12-31 18:05:02.0 テーマ:その他

闇鍋大会をしよう!【六杯目】~プチうちよそ企画~






「それでは・・・。」

ゴクリと色々な意味で生唾を飲み込む。
それは、未知の場所を見付けた時の興奮や、新しい技を編み出した時の高揚感に通じる感覚。

言うなれば、冒険者魂とでも言う感覚。

「いただきます!」

ミャジとロスウィードにとってはもう何度目か分からない言葉と共に、机の面々は白い煙に覆われた具材?を口へと放り込んだ。

料理にかけるパルプンテとは?味は?この煙の正体は?

様々な疑問と共に口へと入ったそれは、一拍の後その答えを冒険者達へと叩きつけた。

「か、辛い~!?」
「ほわぁ~これは凄い甘みだねぇ~」
「ぶえっぺぇ!?何これにっがい!」
「ぐむ!?か、固くて噛めないぞ!?」
(感動の余り言葉が出て来ない)

十人十色、全く別の物を食べてるかの様な感想を口にする冒険者達。
当然彼等の目線は説明を求める様に『仕掛人』・・・即ち美味しそうに未だ具材を咀嚼するラズの方へと向けられる。

「んぐんぐ・・・ぷはっ!いやーこんな感じになるのね~。」

あっけらかんとしたその言葉に思わずミャジがズッコケる。

「ラ~ズ~!貴女が持ってきたんでしょ!?そこら辺は把握しといてよ!」

未だ口に残る苦味で顔をしかめるミャジの言葉に、笑いながら次の一口を口に入れたラズが今度は盛大に眉をしかめた。

「あはは面白~い!一口毎に味や食感が全然違う!」
一方、大ウケしているのは子供らしく楽しむきみどりと芸人魂を燃やすスウィート。次々と食べてはお互いの食べた物を説明し合い笑い合っている。

「しかし、鍋はこっちで用意した筈なのに、よく私物を使うことが出来たな。」
「ああ、そこはまあ、仕事柄チョチョイっと・・・ね?」

警備体制の怠慢を危惧するロスウィードの言葉への返しにラズはミャジの方へウィンクを飛ばす。
明後日の方向を向いて口笛を吹くミャジの様子に、ロスウィードは深々と溜息を吐いた。
信頼している相手だからでこそだろうが、仮に悪用されでもしたらどうするつもりだったのか。頼まれたら『断らない』ミャジの性分に、これ以外にも仕込みが無いか後で問い詰めねばと脳内に記憶する。

「興味深いのは、しっかり持ち込んだ具材の性質が生きている事ですね。」

一方、冷静に食事を楽しみながらパルプンテ鍋の効果について話し込んでいたメリアーヌとシグナルは何回目かの味と食感のすり合わせでその法則性に気付いた。

「言われて見ればそうね。どんなに元と変わっていても何かしら元の要素が残ってる。」
「全部を変えてしまうと、それはもう錬金では無く新しい物への置換になってしまうからでしょうか・・・?」

興味深そうにラズがその話に乗った事で三人は完全に研究ムードに入る。

「どの要素が残るかでも当たり外れがあるよ!アイスの食感はクリームみたいでどんな味とも合うね!」
「逆に肉団子の食感で甘かったりすると違和感が凄いね。これはこれで面白いけど。」

主に味覚の方面で意見を言うきみどりとスウィート。同じ鍋“題材”を前にしていながら、アプローチや視点が様々なのは如何にも冒険者らしい多様性だ。
口出しをしないでそう思案していたロスウィード。口の中には固くて噛み切れない具材がなおも鎮座していて、そのせいで喋れないと言う事は口が裂けても言わない。と言うより言えない。噛み切れない。顎が辛くなってきた。

「んむ!?このお餅あま~い!」

きみどりが楽しそうに歓声を上げる。視線を向ければ、白いモヤがゴムの様に伸びていると言う、常識に全速力で喧嘩を売る様な光景が繰り広げられる。
一方で箸で持ち上げようとした所、溶け始めたアイスだったためすり抜けてしまう等、見た目で具材の種類が分からないからでこその事件も起こっていた。

「うーん、なんか想像してた闇鍋とは違うけど、ある意味一番冒険者らしいね。」

アイスを箸で持ち上げられずに悪戦苦闘していたスウィートにレンゲを渡しながら、ミャジは苦笑いをする。
ブラオバウムの他者転移呪文“バシルーラ”で冒険者達と具材をランダムにシャッフルすると言う作戦“イタズラ”を思いついた時は、これならさぞ驚くだろうと笑みを浮かべたものだが、蓋を開けてみれば予想以上の楽しみ方をするこの机の面々の様な冒険者すら居る始末。

あいも変わらずパルプンテ鍋を分析する三人。
無邪気に食べ進める二人。
そろそろ胃袋の容量が限界な二人。

十人十色、同じ物へと別々の観点で接して、食して行くその冒険者のあり方は正に冒険者の在り方で。
そこに居心地の良さを感じながら。


口に入れた肉団子は絶叫する程の苦さであった。




六杯目総評:パルプンテ鍋は軍用として転用の余地アリ。研究部門への持ち込みも検討するべき。


追記:なんで私のばっかり苦いのが来るのさー!?





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