(以下バージョン7.0までのネタバレがあります。)
そして気になったのは、【生命力】に似た「創生のチカラ」は、ポルテには見ることはできず、感じることでチカラの存在がわかるということです。
メレアーデ
「それで あなたは
創生のチカラを 感じ取ることができるの?」
ポルテ
「うん。なんとなく だけど。
目には見えないし イメージしにくいかもだけど
創生のチカラが強いと モノや命の
存在が濃い……あたしは そう 感じるの。
逆に 創生のチカラが すべて 失われると
存在が薄れて 消えてしまう……
これが 創失だね。」
ポルテに対して6.4のレクタリスは、初めて会ったばかりの主人公にこう述べています。
レクタリス
「……きみの中に宿る 創生のチカラ。
不思議な色を しているね。」
レクタリスは創生のチカラが見えていて、色がわかっているのです。
ただし、この場面ではカメラはレクタリスをアップで映していて、周囲の天使たちに創生のチカラが見えているかどうか判断がつかないようになっていました。
創生のチカラは、視覚的にはどのキャラクターが認識可能または不能なのでしょうか。
女神ルティアナもこの後に、主人公に対してこう述べます。
女神ルティアナ
「……そなたの中に ただならぬ光がある。」
ルティアナが主人公の方に手をかざすと、主人公の全身を覆う青い光の周囲を、黄色い粒状の光が散るのですが、ルティアナが創生のチカラを主人公のために可視化してくれたようです。
さらにルティアナはこう述べます。
女神ルティアナ
「たとえ 闇の底に落ちようとも
決して消えることのない 創生のチカラが。」
「ただならぬ光」を発する源を、主人公の「創生のチカラ」と言っているようなのです。
日誌「意味のある偶然の一致(共時性)について(1)」でも触れましたが、
この6.4のルティアナのセリフとほぼ同じことを5.0の魔仙卿が主人公に対して口にしています。
魔仙卿(バージョン5.0)
「そなたの中には 限りない光がある。
たとえ 闇の底に落ちようと 決して
その光が 消えることはない。」
女神ルティアナ(バージョン6.4)
「……そなたの中に ただならぬ光がある。
たとえ 闇の底に落ちようとも
決して消えることのない 創生のチカラが。」
魔仙卿とルティアナとで共時性(意味のある偶然の一致)が見られますが、
ここまで創生のチカラを、ポルテは感じ取ったり、レクタリスやルティアナらは視覚的に気付いていましたが、では魔仙卿はどうなのか。
バージョン1の、エテーネ村が冥王ネルゲルの焼き討ちに遭う直前。
清き泉の洞くつで魔導鬼ベドラーがテンスの花を焼き尽くしたかに見えた直後に、
兄弟姉妹
「あそこ…… 光ってる。」
シンイ
「……光?
私には 見えませんが……。」
兄弟姉妹
「私には 見えるの!」
(テンスの花を見つける)
シンイ
「そ それは!
よくぞ 見つけてくださいました!
これさえあれば 村を……
滅びの運命から 救えるかもしれません!」
兄弟姉妹
「えへへへ……。
私も 役に立てて うれしいな〜!
きっと ここで テンスの花を見つけるのが
私の役目だったのね。主人公 私を
ここまで連れてきてくれて ありがと!」
ここがバージョン5.0や6.4の伏線になっていたようで、兄弟姉妹は、対象の「創生のチカラ」もしくは【生命力】を視覚的に認識できるようなのです。
理由は不明ですが、7.0時点での可能性のひとつとして、(8)の最後に触れた錬金術が関係しているかも知れません。ただし、錬金術と創生のチカラについて、明確な関連についてはゲーム中では今のところ言及はないようです。
以上より、なぜポルテは創生のチカラを見ることができないが、感じ取ることはできるのか、が気になりました。メレアーデはどちらもできませんし、ポルテに教わるまでその存在を知りませんでした。
バージョン3.5の最後で黒衣の剣士は竜神の心臓を手にこう述べています。
黒衣の剣士
「竜神の宿す 創生のチカラ……もらいうける。」
なぜ黒衣の剣士は、同じ時代を生きている同郷のメレアーデでさえ知らない創生のチカラを知っていたのでしょうか。
もし時元神キュロノスの入れ知恵であったとするなら、キュロノスや、その力の源を持っていたキュレクスは、創生のチカラを知っていた可能性はありそうです。
おわり