ローサの冒険日誌

『未来戦隊タイムレンジャー』の最終３部作の３作目にてブイレックスのパイロットである真のタイムファイヤーが実は滝沢直人ではなく、３０世紀の人間だったリュウヤであることが判明し、リュウヤはＧゾードの時間移動失敗で時間に飲み込まれた際に『ギエンによって大消滅が起こる２１世紀』と『２０世紀に現れたＧゾードとその被害者として死ぬギエンによって消滅する３０世紀』の２つの過去の歴史を見たの。
…………でも、そのどちらにおいてもリュウヤ自身が死ぬ運命を変えられないのは単なる必然に過ぎなかったわ。
だからこそ、自身が死ぬ歴史を変えて自身の時代を守るために滝沢直人を身代わりにしていたの。
リュウヤは自身が死ぬと分かったら、自身以外でも死にたくないと思い込んで未来を変えていたように思えたけど、それでもタイムレンジャーは自らが望む未来を変える事が出来たの。
……とはいえ『ドンキーコング』『Ｆ－ＺＥＲＯファルコン伝説』『星のカービィ』などの任天堂から生まれたアニメにおいて、１度もアニメ登場がなかったキャラがいたのは、リュウヤが自分の未来を守るためのプロセスに過ぎなかったけど、実はそのリュウヤも本当の悪に依存したことで自分が死ぬ運命から逃げようとしていたそうよ。
そう………『Ｆ－ＺＥＲＯファルコン伝説』において、ドン・ジーニー以外のＡＸレーサーが誰一人登場しなかったのもリュウヤの仕業とみて間違いないけど、そのリュウヤが本当の悪に依存しなければ、全てのレーサーが登場することであたしが望む理想のアニメになったのではと思っていたけど、その本当の悪だけではなく主犯格でもある悪しき存在が今月になる数日前に明らかになったわ。
………というのも、当日のキュートピアのスピーチでとある女性有名人がこう言ったの。

『Ｇゾードとブイレックスの時間移動を妨害させた事件の真の黒幕は未来の闇黒の巫女で、彼女はＧゾードとブイレックスの時間移動を妨害させて、リュウヤにＧゾードとブイレックスの時間移動失敗で時間に飲み込まれた際に『ギエンによって大消滅が起こる２１世紀』と『２０世紀に現れたＧゾードとその被害者として死ぬギエンによって消滅する３０世紀』の２つの過去の歴史を見せました。もちろん、様々なアニメでの被害も全て彼女の魔の手によるものも明らかになっています！さらに！勇者ローサによって敗れていたオルゴ・デミーラとその一味に新たなる命を与えました。そして、リュウヤを影で利用して全ての時代を征服しようとした事を含めて様々な悪事を行いました。そのため、彼女は決して許してはいけないことを何度もしでかしたんです！』

もし、闇黒の巫女が倒れることで、リュウヤの両親は本来の事件で記者会見を開いてこう謝罪するに違いないわ。
「この度、息子のリュウヤがお騒がせしてしまい本当に申し訳ございませんでした！」
「私達は両親として、リュウヤを立派な英雄に育てるつもりでしたが、闇黒の巫女があの世へ姿を消した事で、彼女は息子に謝ることでしょう！」
「リュウヤはそんなに悪い子ではなく、生前浅見グループの当主だったあの方のように正義の意思を持っていました。その意思を今度は別の息子か娘に受け継がせます。」
「その方はリュウヤの先祖で空手が得意でした。だから、別の子にはリュウヤとは別の道に進ませますので、長い間ご迷惑をおかけしたことを心からお詫び申し上げます。」
などと述べて……リュウヤの潔白を証明する運動に出るみたいよ。

だからこそ、あたしは闇黒の巫女をやっつけていろんなキャラの心と魂を救う決意をしたけど、リュウヤ………あなたの間違いは確かに大きいわ。でもあなたの心の奥底にあったのは悪じゃない！それをあたしが証明するから見ててちょうだい！