月曜日からドラクエによる連日の夜更かしがたたり、木曜日の朝の時点で既に力尽きています。りおるです。
行動を共にしていたチムメンもきっと同じ境遇に立たされていることでしょう。なので今夜はみんな早く寝て今週を乗り切ろうなどと、甘えた考えは許すはずもなく今日も今日とて25時コース、寝落ちした者は流刑に処す所存、世界を救う冒険者としての自覚を芽生えさせていきたいと思ってます。
そこで私はある秘策を考えました。
『有給休暇』
説明しよう!!
有給休暇とは、文字通り休暇を取ったにも関わらず、給料が発生するシステムのことである!しかも休暇取得日は各個人の裁量に委ねられているのだ!
但し!業務が立て込んでいる時に取得しようものなら、「あいつこのクソ忙しい中有休なんて取りやがって呑気な野郎だな」と上司に後ろ指を指されるリスクが伴う為、実際には、のっぴきならない事情(冠婚葬祭)や体調不良(38℃以上の高熱、または感染症の疑いがある)時にしか使用することを許されない諸刃の剣、形式的で名ばかりな休暇のことである!!
そう。有休って取りづらいよね。
だが今日のおれは違う!絶対に有休を勝ち取って、チムメンが金曜日死にそうになりながら働いてる間、爆睡してやるんだ!
そうと決まれば、あとは申告するタイミングが重要だ。職場の雰囲気が談笑により和んでいる時が吉。朝イチはダメだ。慌ただしい時間帯だ。ここはグッと堪えて機を伺おう。
さて、有休申告のタイミングが訪れるまで考え事をしよう。
『せっかく取得した有休を如何に有効に活用するか』
やはりここは、普段時間が無くてやりたくてもやれていないことをやるべきだ。
私は今、由々しき事態に直面している。
『タロットの合成ワケわからなすぎる問題』だ。
数日前―
チムメンのきりたにが言った。
きりたに:強タロット行きたい。
確かに、占い師を生業としているきりたにだ。タロット収集には余念が無いだろう。
きりたには・・・
すごく良い奴だ。
私が何に誘っても、嫌な顔一つ見せず、いつだって快諾してくれる。
フレンドのありがたみを教えてくれる、そんな男だ。
私も彼の気持ちを無下にはできない。
一緒にタロットコインの欠片を採りに行った。
錬金釜でコインも作った。
タロットのボスも倒した。
カードのパックもたくさんもらった。
パックを開けた。
タロットのボックスが一杯になった。
まだ大量に鞄にあるパックを開封しようとした。
タロットのボックスを整理しないと開けられなかった。
タロットのパックがめっちゃ鞄を圧迫してる。
タロットのパックすげー邪魔。
どうしてくれてんだ、きりたにぃ!
お前のせいだぞ!ふざけんな!
まぁ言っても仕方ない。
合成するか。
どう合成すればいいの?
わかんない。
そうだ。きりたにが悪いんだ。
責任とらせよう。
きりたにに合成させよう。
冒険者のツールから合成はできる。
私のアカウントIDを教えて、りおるでログインさせて冒険者のツールでやらせよう。(注:きりたにはリアルフレンドなので信頼に足る事が前提)
よし、そうしよう。
しかし、ひとつ問題だ。
あの前代未聞のイエスマンきりたにと言えど、タロットの合成を簡単に引き受けてくれるとは思えない。
タロットの合成は大変だからだ。
以前きりたにに合成について教えを乞うたとき。
きりたに:これ見てやるといいよ。すげー参考になるから。
と言われてLINEで画像が送られてきた。
シスチン結合の化学式みたいな画像だった。
私が占い師の道を諦めた瞬間だった。
きりたにに、どうやって合成を引き受けさせるか作戦を練る。
ピコン!
これでいこう。
『合成代わりにやってぇー』→『えー、めんどい』→『バイト代払うから!』→『いくら?』→『10万ゴールド』→『よし、引き受けた』
果たして10万ゴールドごときで動いてくれるかという疑問は残るが、30万ゴールドくらいまで妥協すればなんとかなるだろう。
早速チャットを送るぜ!
りおる:きりたに氏、タロットの合成代わりにやってぇー。
きりたに:いいよ。
え???
いいの???
りおる:マジで?
きりたに:うん。
お前はどこまでお人好しなんだ!
流石にこれは良心の呵責に苛まれ辞退せざるを得なかった。
というわけで、明日は有休取ってタロット合成します。
課長:りおるさん、この仕事やってくんない?明日まででいいから^^
りおる:あ、はい。明日までですね。わっかりましたぁぁ!(ヤケクソ)
くそーー!!