うちにも来たぜバトンちゃん!
「今食べたいものを自由に書け」だと……?
この既視感は…!
見える!見えるぞ!私にも見えるッ!
6人の男たちがたった一つの報酬を奪い合い富める者は天上から弱者を見下し搾取される者は地べたを這いずり回りながら天に登る勝者をただただ恨めしく見上げる戦慄すべき戦い!
その名も……大喜利ッ……!
バトンちゃん「私が『今食べたいものは何ですか?』と尋ねますのでそこで皆さん面白い答えを返して下さい。はいドクヲさん早かった!」
馬鹿なッ!このタイミングで手を上げない選択肢など有り得るのか!
例え解答を思いつかなくても分かったような顔をして手を上げる、これこそがこの修羅の道に生きる者に与えられた唯一無二の宿命!
敢えて誤算があったとすれば6分の1という比較的低い確率を引き当ててしまった事だ!
私の一言で今後の趨勢が決まる!「こいつより上のラインに行けば良いのだ」と薄ら笑いを浮かべる競合者を尻目に、遂に私は言い放つのだ!
しばしの沈黙の後、バトンちゃんは無情に言い放った
「山田くーん、座布団全部持ってってー!」
山田くん、実在していたのかッ……!