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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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写真コンテスト

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ミラージュの冒険日誌

2015-01-12 03:10:45.0 2015-01-17 17:00:17.0テーマ:その他

【2.4ストーリーネタバレ注意】なりきり冒険日誌~悠久の回廊・桃源(2)

◆                                                                    ◆
 よくよく調べてみれば、この世界は海も水も作り物で、呆れた頃に海面に座ることすらできた。
 どうも、この試練は余程急ごしらえの代物らしい。

 それにしても、解せない人選である。歩きながら、私はそちらの方に思考をずらしていった。
 いや、まったく納得がいかない。ほとんど言語道断である。
 何故、ウェディが一人もいないのか!?
 怪しからん。我が種族にも美女は何人もいるはずだ。
 ディオーレ陛下やセーリア様は流石に畏れ多いとしても、ユナティ副団長だって国内外で評判の美女である。
 ルベカも、まあ、身内のひいき目を差し引いても器量は悪くない部類だろう。田舎くさいのが玉に瑕だが。
 クイーン選挙に出ていたのは、確かヒューザの奴が目にかけている少女……ソーミャといったか。彼女は年齢的に選外でも納得だが、風乗りの少女やリゼロッタが選ばれて、自分だけ選ばれなかったと知ったら、またスネてしまいそうだな……。
 他に、有名なウェディ女性と言えば……。

 ……ううむ。目を閉じて低く唸る。
 一人、抜群の知名度を誇る女がいることはいる、のだが……。
 私は胸元のロザリオにそっと手を触れた。
 硬い感触が伝わってくる。合成に合成を重ねた結果、そこらの盾よりよほど固く鍛えられた、頑丈なロザリオだ。
 冷たい十字の輝きに、女の笑顔を重ねる。湧き上がる、暗い衝動。
 うむ。やめておこう。あれは選外で構わない。深くうなずいた。

 ところで、私は男だから美女の出迎えとなったが、女冒険者には、別の面々が出迎えたのだろうか。
 アストルティアで、名の知れた美男子といえば……。いくつかの顔を思い浮かべる。
 まずは、ヒューザの奴か。最近、妙にアイドル扱いされているそうだしな……まあ、無難な人選だろう。
 ナイト選挙でそのヒューザを制した英雄殿も当然、候補に入りそうだ。
 他には……
 トーマ王子や黒渦の男は美男と呼んで差支えないだろうが、いくらなんでも彼らがここにいるのは不自然だ。仮にも騙すための罠である。
 ……まあ、他の面々も不自然さでは似たようなものだが。
 彼らを除外して考えるとなると……
 フム。首をひねる。意外にも候補者が少ないことに気づく。思えば、ナイト選挙の面々は変化球を多投しすぎである。オーディス王子は、候補者に数えてよいのだろうか……?

 私はふと、以前聞いた噂話を思い出した。
 ダーマの神官が、こんな神託を得たというのだ。

「深刻な美男子不足……」

 と。
 当時は何を馬鹿げた話を、と一笑に付したものだが、ことここに至ってようやく合点がいった。
 あれは、このことだったのか。
 だとすれば、女冒険者を誘惑する男役とは、すなわち……

 不自然な長身、きらりと光る眼鏡。
 まつ毛色に染まるビーチを想像する。
 ……吐きそうだ。
 げんなりとした想像の中で、私は自分が男であることを神に感謝した。
 この予想が当たっているのかどうか。別行動中の女冒険者に、そのうち聞いてみることにしよう。
 そんな話を、笑いながら語り合えるようになったら、だ。

 今はまだ、戦いのさなか。
 大分、気が抜けてしまったが、気を取り直し、再び歩き出す。
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