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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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ミラージュの冒険日誌

2015-11-23 17:28:42.0 2015-11-23 17:57:49.0テーマ:おしゃれ活動

髑髏の陥穽とオニキスの導き~なりきり冒険日誌【ドレスアップ関連】

 十人十色とはよく言ったもので、好みの色は人それぞれ。ドレスアップとカラーリングに拘る旅人たちは今日も姿身を覗き込み、楽しげに頭を悩ませている。
 ポポルの仕立て屋は大繁盛。住宅街には染色用の花が咲き乱れる。

 花といえばカメリア騒動が記憶に新しい。
 新色の中でも人気の高いブラッドカメリアが暴騰し、それを見た冒険者たちがこぞってビリジアン・ポイズンカメリアを栽培。結果、翌週にはカメリア系全体が暴落したという騒動だ。
 冒険者たちは一様に苦笑いを浮かべて肩をすくめる羽目になった。
 いい機会なので、この機に安くなった花を買い込んでみたが……これがちょっとした小遣い稼ぎになるかどうか、まず数か月は様子を見ることになりそうだ。

 さて、そんな騒動もあって、カラーリングへの興味が再燃。少々ドレスアップを見直してみた。
 と、いってもマイナーチェンジ程度の話。以前購入したキャプテンマントを軸にした細部の再検討だ。

 この衣装、満を持して登場した「肩までを覆うマント装備」である。
 概ね綺麗にまとまったデザインなのだが、ズボンが染色不可能という点が唯一にして最大の難点だ。
 これを受け、黒いズボンを前提にしていた手足の装備を見直し、かつ、従来の装備と合わせた場合でも違和感がないように調整……
 ついでに、ドレスアップを保留にしていた森羅万象の杖も、この機に見た目装備を検討。
 結果、このようになった。  腕は安上がりなウロコの小手。返しのついた手袋としてはサフラングローブと並んで安価かつ使いやすいデザインである。
 靴はクリムゾンを再染色。飾り部分を黄金色にし、キャプテンマントと合わせてみた。この色はウィッチコートにも合わせられるので一石二鳥。
 杖はいかづちの杖。地味な装備だと思っていたが、カラーリング次第でかなり雰囲気が変わることを知り、採用。独特の形状で、なかなか気に入っている。

 こうして、一通りのドレスアップを済ませた私だが……

「なんか、けったいな服だニャー」

 ケチをつけたのは猫魔道のニャルベルト。猫よ、何が気に入らんのだ。

「だって腹に骸骨があるの、変じゃニャいか?」

 骸骨? 何のこと……だ……!?  ………。ドクロのバックル。
 よく見れば、いや、よく見なくても身体の中央にこんな異物が鎮座ましましていた。
 お世辞にも洒落たデザインとはいいがたい。
 何故、私はこれに気づかなかったのか……

「細かいトコばっか気にしてると、肝心のトコが見えニャくニャるんだよニャー」

 ええい、こんなバックルは取り外して別のものを……。
 悪戦苦闘。何故か外れる気配もない。

「呪われてるんじゃニャいか?」

 そういえば、かつて、伝説の大魔道士が愛弟子に与えたベルトにも、似たような呪いがかけられていたとか……。
 ……この装備も、いずれ見直すことになりそうである。

 さて、マイナーチェンジはもう一か所。
 こちらはカメリア系の裏で密かに追加されていた新色、オニキスについての話である。
 色合いは黒と灰色の中間、やや黒寄りといったところで、わざわざブラックから乗り換えるほどの違いではないように思えたのだが……
 ある日、私は大きな発見をしてしまった。
 それが、これだ。 「ニャ?」

 猫が首をかしげる。

「ニャにが変わったのニャ?」

 わからんか猫よ。レイブンブーツをオニキスで染めたのだ。

「黒とどう違うニャ?」

 フッ、お前がそう言うと思って、黒で染めていた時の写真を残しておいたぞ。

 どうだ、この違いは! 「ニャにが変わったのニャ?」

 再び猫は首をかしげた。ええい、この違いが判らんとは!
 オニキスカラーに関する私の発見。それは……
 ウィッチコートをブラックで染めた時の色と、レイブンブーツをオニキスで染めた時の色が、ほぼ同色になるということだ!
 ブラック同士では別色になってしまうのが奥の深いところだ。
 この発見により、合わせづらかったレイブンとウィッチコートが併用可能となり、汎用性が増したのである!

「……あのニャ」

 猫はため息をついた。

「そんニャ地味なトコ、本人以外誰も気にしてニャいニャ……」

 すたすたと猫は歩いていく。……まあ、好きなように言うがいい。ドレスアップとは自分が満足するためにやるものなのだ。

 それにしても、このブーツ……
 一旦、"黒"の部分に満足すると、今度は赤いラインが気になってくる。元々半ズボンを誤魔化すために長めのブーツを採用しているのだが、このラインのせいで誤魔化しきれない気が……
 気にしだすと止まらない。だからドレスアップは終わらない。それが、日々の楽しみでもある。

 どうやら、ポポルの仕立て屋が客に困ることは当分、無さそうである。
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