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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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写真コンテスト

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ミラージュの冒険日誌

2016-02-16 22:22:30.0 テーマ:その他

ショウほど素敵な商売はない(17)~なりきり冒険日誌【スパスタ職業クエのネタバレ有】

 稽古場から、ステップを踏む音が聞こえてくる。規則正しい、リズミカルな震動が、サルバリータの乱れた息遣いを際立たせた。
 ラスターシャは、まだ沈黙を貫いていた。
 仮に彼女が、第三者である私と同じくらい冷静になることができて、サルバリータの苦悩を理解し得たとしよう。
 しかしそれでも、許せるかどうかは別問題なのだ。
 指導者として、サルバリータの言葉は矛盾に満ちていた。誰よりもそれを痛感しているのは、他ならぬサルバリータ自身だろう。
 プレシアンナとは違うと、彼女は言った。その通りだ。プレシアンナの方が、ずっと純粋である。
 良くも悪くも、だが。
 それでも、まだ譲れない一線があるのか。サルバリータは懸命に言葉を絞り出した。

「真の表現者に必要なもの……それは怒り。非道を許さない怒りなのよ」
「怒り……?」

 ラスターシャの肩がピクリと震えた。
 サルバリータの言葉は、彼女なりの赤心を吐露したものだったのだろう。だが、それはラスターシャの気持ちを逆なでするものでしかなかった。
 何かを抑えるように、踊り子は視線を床に向けたまま口を開いた。

「……現役時代の貴女は、プレシアンナを超えられなかった。クリス先輩を育てたのは、自分の仇を討たせるため?」

 風が吹き抜け、カーテンが裏返った。

「それでダメだったから切り捨てて、今度は私に期待するって?」

 ラスターシャはサルバリータに一歩つめよった。サルバリータは圧倒されたように半歩下がり……そこで動けなくなった。

「私がダメだったら、また他に乗り換えるの?」

 ラスタは視線を上げた。
 非道を許さぬ、怒りに満ちた視線だった。
 サルバリータが息を飲む。
 高く鋭い、平手打ちの音が響いた。

「プレシアンナがモンスターなら、貴女も同類だわ!」

 サルバリータは叩かれた頬を押さえたまま、動かなかった。
 冷たい風が吹く。窓の外は、暗雲が立ち込めていた。
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