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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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ミラージュの冒険日誌

2016-07-31 23:56:00.0 2016-07-31 23:56:11.0テーマ:その他

空中都市の戦い~なりきり冒険日誌【注:ver3.3のストーリーに関する記述有り】

 金属のぶつかり合う、甲高い音が響いた。
 続いて破裂音。鉄の軋む鈍い音。火花が散り、装甲がひしゃげる。
 細いフレーム脚が地に擦れ、ブルーメタルががっくりと膝をつく。
 サジェが悲鳴を上げた。竜族の少年を狙い、振り下ろされた凶器を、紙一重で受け止めたのはキラーマシーンのジスカルドだった。

「どうして……」

 眼鏡に映る敵影に、少年は逃げることもできず愕然と体を震わせていた。
 実際、私もすぐには身体が動かなかった。完全に、意識外からの襲撃だった。
 ジスカルドだけが、このことを想定していたに違いない。そして動くことができた。
 だがその代償は大きかった。ジスカルドの装甲は完全にへし折れ、誰が見ても戦闘不能である。

「ジスカルド……!」
「下がれ、サジェ!」

 私はようやく剣を抜き、サジェと敵の間に割って入った。"解放者"たちもそれぞれお武器を手に取ったが、まだ距離がある。
 突如出現したこの敵に対し、しばらくは私一人で耐えねばならない。
 不気味に光る無機質な瞳で、敵は私とサジェを睨みつけた。

 そこからの戦いは、あまり覚えていない。考える余裕すらなかった。兎に角、何をおいても、まず背後の少年を守らねばならない。それだけだった。
 盾を突き出し、剣で敵の切っ先を切り払いながら敵の猛攻に、必死で耐える。だが私は魔法戦士。守りの技に長けているとは言い難い。
 払い損ねた敵の得物が腿の肉をえぐった。苦悶の呻きを上げながら、なんとか堪える。続いて炎が体を襲う。痛みが熱に変わる。

「ミラージュ!」
「下がれ! 私の後ろに居ろ!」

 飛び出そうとした少年を私は一喝した。
 脚をやられ、もはや動けそうにない。サジェが位置を変えれば、守り切れない。
 脳裏に浮かんだのは、カーラモーラの青年、バジューの顔だった。あいつはまだ子供なんだ。誰かが守ってやらなければ、と訴える。
 歯を食いしばる。まったく、損な役目を引き受けたものだ!
 
「こんなことならパラディンの修業をしておくべきだったな!」

 私は守りだけに専念して時間を稼ぎ続けた。
 足音が聞こえる。もう、すぐそこだ。間に合ってくれよ……
 突如、痺れるような刺激が私の肉体を襲った。ぐらりと視界が歪む。
 倒れる間際、サジェの顔が見えた。悲痛な顔だ。悲鳴は、聞こえない。
 殺到する、冒険者たちの姿……。
 そして、私の意識は途切れた。
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