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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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ミラージュの冒険日誌

2016-08-02 23:44:19.0 テーマ:その他

ロボット禅問答(1)~なりきり冒険日誌【注:ver3.3のストーリーに関する記述有り】

 幾何学模様の連結橋から、ヘックス模様の空を再び見上げる。
 初めて見た時と比べて、不気味な静寂を感じるのは気のせいだろうか。
 空中都市を闊歩する機械の足音が、寒々しく空に響いた。

 先の戦いの負傷も完治し、解放者殿から遅れること一巡りほど。私は再びカーラモーラに別れを告げ、"楽園"を訪れていた。
 目指すはこの領界に残された最後の未踏地帯、試練の聖塔。
 もっとも、この場所を闇の領界と呼んでよいのかどうか、はなはだ疑問ではあるが。ともあれ、地神ワギが造ったという聖塔は、我々にまた一つ、ナドラガンドの真実を教えてくれるに違いない。

 だが、聖塔を目指す我々は、見慣れたシルエットの出現にその歩みを一時、止めることになった。
 一瞬の警戒。思わず剣に手が触れる。
 だが重金属の楕円形ボディは、我々の存在を感知すると、無感動に音声を発した。

「支援端末P109。挑戦者ヲ支援シマス」
「どうやらQ484とは別タイプの機体のようですね」

 キラーマシーンのジスカルドは黄金色のロボットに近づき、サーチライトを当てると、そう判断した。
 
「他にロボットはいるのか?」

 私が訊ねると、支援端末P109は事細かに答えた。
 哨戒用の戦闘機兵が数ダース。作業用の支援端末が自分を含めて数体。そして管理端末が一機。
 最後の情報が最重要だ。
 サジェ達から、話だけは聞いていたが……。

「複雑な気分だな」

 支援端末の示した座標にて、黙々と作業を続ける管理端末を発見し、私は長い息を吐いた。

「超長期的な任務に就くロボットにとっては、決して特別なことではありません」
「ふむ……」

 疑似的な不死、とでも言うべきか。もっともロボットに死の概念があればの話だが。
 私はふと、病室に見舞いに来た際、サジェが呟いていた言葉を思い出した。

「ジスカルド。君の予想で構わないんだが……」

 と、ジルカルドを振りむく。

「あの少年とあのロボットは、友人になれると思うか?」

 ジスカルドは、しばし機能停止したように沈黙を保った。
 そして一言、

「サジェも私に、同じ質問をしました」

 と、呟くように言った。
 赤い単眼がゆっくりと点滅する。過去の記憶を反芻する時、ロボットは何を思うのだろう。

「その答えを、聞かせてくれるか」

 やがてモノアイに輝きが戻った。ロボットは滔々と、思考結果を出力し始めた。
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