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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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ミラージュの冒険日誌

2016-10-01 21:59:22.0 2016-10-01 22:00:57.0テーマ:その他

くさりがまの行方(2/3)~なりきり冒険日誌

 透き通った水の香りが鼻をくすぐる。季節は秋になろうというのに、空には桜の花びらが軽やかに舞っていた。
 カミハルムイは常春の都である。エルトナの古い伝統を伝える王都としても知られているが、意外なことにこの都の歴史は数十年程度と浅い。よんどころない事情があって、今の王の代に移転された都なのである。
 本来の古都カミハルムイはこの地より北へ数刻、夢幻の森と呼ばれる静かな樹海の奥でひっそりと眠っている。
 春眠暁を覚えず。古き春の都は永遠の眠りにつき、伝統の名残もその多くが遷都と共に歴史の彼方へと消えた。

 だが、それでもエルトナびとの伝統を重んずる気風が消えてしまったわけではない。古代エルトナの技術を伝える人々が今も少数とはいえ、この都に暮らしているのである。
 レンジャー協会カミハルムイ本部を取り仕切るミズヒキ氏も、その一人である。
 レンジャーはサバイバル技術と眩惑の術に長けた現代の戦士達だが、そのルーツは古代エルトナの特殊戦闘部隊シノービーにあるという説もある。
 エルトナの伝統を今に受け継ぐ彼らは、いわばニンジャの末裔なのである。
 私はくさりがまの真実を解き明かすため、現代のニンジャに取材を敢行した。
 以下はその様子をまとめたものである。  ~ インタビュー・ウィズ・ニンジャ ~


 ■:本日は唐突な取材に応じて頂き、ありがとうございます。

 ミズヒキ氏(以下ミ):いえいえ、よろしくお願いします。

 ■:早速ですが、くさりがまとはどのような武器なのでしょうか?

 ミ:元は農具を武器に流用したもので、非戦士階級の武器でした。
   普段は鎌として農業に使い、戦いとなると、このように……
   ……鎖と分銅を取り付け、振り回して戦ったのです。

 ■:ニンジャの武器というわけではないのですか?

 ミ:忍者は必要とあらば何でも利用しました。
   鎖鎌を使う忍者もいたでしょうね。
   しかし忍者のための武器というわけではありません。

 ■:ニンジャはあらゆる武具に精通していたのですね。

 ミ:そうです。

 ■:あらゆる武器防具を装備できるニンジャの力は恐れられ、
   禁断の地エウレカに封印されたという説もありますが……

 ミ:それは俗説ですね。

 ■:失礼しました。話を戻しますが……
   くさりがまの技術とは、どのようなものなのでしょう。

 ミ:最近、鎖の先に鎌をつけて、
   それを振り回している冒険者が見られますが……
   あれはやめた方がよいでしょうね。

 ■:鎌を振り回してはいけない、と?

 ミ:ええ、自分や近くにいる味方が危険ですし、
   大した威力も出ないでしょう。

 ■:私もその使い方で戦ってみましたが、
   的に当てることさえできませんでしたよ。

 ミ:それはそうでしょうね(笑)
   あれは本来、鎌の近くにある取っ手と鎖の半ばを持ち
   分銅の方を振り回すものです。

 ■:全く存じませんでした。
   鎌は手元に置いておくのですか?

 ミ:はい。
   鎖分銅を振り回して遠方から攻撃し、
   敵がそれをかいくぐってきたならば……

 ■:……鎌で迎えうつ!

 ミ:その通り。
   あるいは、敵に鎖を巻き付け、近くに引き寄せて……

 ■:動けない敵をバッサリ、というわけですね。

 ミ:ええ。

 ■:一見すると奇をてらったように見えて、
   とても合理的な武器なのですね。

 ミ:合理的で、しかも獰猛です。
   あらゆる武器が、そうであるようにね。  この後、取材班の嘆願に応じ、ミズヒキ氏は特別にくさりがま術の実演を披露してくれた。
 私は彼の前に立つ栄誉を授かったが、鎖の先で高速回転する分銅はとても目で見きれるものではなく、その回転範囲はまるで鉄鎖の結界だった。
 投げつけられた分銅を咄嗟に剣で振り払おうとしたが、鎖はそのまま剣に巻き付き、瞬く間に武器を奪われてしまった。武器無しでは戦えない。私の負けである。
 私は貴重な伝統武術を披露してくれた氏の好意とその底知れない技術に対し、深く頭を垂れた。

 こうして、くさりがまの正しい使い方は判明した。
 ムチとはかけ離れた代物である。私が使いこなせなかったのも当然と言うべきだろう。

 では、この武器をムチとして販売した世界宿屋協会は、まさに無知ゆえの過ちを犯したのだろうか。
 そうとも言い切れない。
 実は、もう一つの可能性を示唆する、古の伝承が残されているのだ。
 私にはもう一人、会わねばならない人物がいる。
 その人物を探すため、私ははるか異界の彼方、魔法の迷宮へと旅立つのだった。
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