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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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ミラージュの冒険日誌

2017-06-03 16:57:21.0 2017-06-05 23:43:15.0テーマ:その他

亡霊~なりきり冒険日誌

 小高くそびえた丘の上、その男は稲光を背に一人、佇んでいた。
 朽ちかけた長衣を業風が揺らすと、細く枯れ果てた手足がその隙間から覗く。
 頭にかぶった威厳ある帽子は、彼はかつて神職につき、しかもかなり高い地位を得ていたことを物語っていた。
 だが彼がいかなる賢者だったとしても、我々が彼に教えを乞うのは困難を極めるに違いない。
 かつて崇高なる神の教えを伝えたその口は、言葉にもならぬ呪詛の呻きを漏らしていた。
 かつて真理を見つめた瞳は既に腐れ落ち、暗い光を宿す双眸が空しく虚空を見つめていた。
 アンデッド・モンスターは生者の臭いに敏感である。
 ゆっくりと我々の方を向き直ると、彼は生前の威厳をそのままに杖を振りかざし、死と破壊をまき散らし始めた。
 我々にできるのは、粛々と彼を葬ってやることだけだった。

 骨と砕けた知性の残骸をあさると、その殆どは役に立たなかったが、唯一、彼が手にしていた書物には読み解ける部分が残っていた。
 この高原について記した書物らしく、神獣の森、烈風の岬、そしてナドラガの祠といった地名がそこには記されていた。
 我々は自作の地図と照らし合わせてそこに地名を書き足し、烈風の岬を次の目的地に定めた。
 僧侶のリルリラは亡きがらを簡易的に埋葬すると、貴重な情報を与えてくれた彼の冥福を神に祈った。
 エルドナ神に慈悲の心があるなら、その願いは聞き届けられるだろう。
 天を見上げると、空を稲妻が走った。
 毒の風が吹いていた。
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