目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

ミラージュの冒険日誌

2018-01-07 18:31:37.0 テーマ:その他

ヒストリカはかく語りき~なりきり冒険日誌【注:ver4新マップの写真有り】

「見たまえミラージュ! サウンドレスな波間に佇むパセティックなシルエット……このオンリーワンフォトグラフが歴史のニューシーンをパーフォームするのだよ!」

 興奮気味に彼女は語った。意味はよくわからないが、とにかく大変なことらしい。私は潮騒を背景に彼女の持つ絵画を覗き込んだ。見覚えのある影がそこにそびえ立っていた。  私の名はミラージュ。ヴェリナード魔法戦士団に所属する一介の魔法戦士である。
 今日は同じくヴェリナードに仕える友人、王立調査団のキンナーに頼まれてここにやってきた。リンジャハル海岸。消えた歴史の残り香と、海の香りが漂う遺跡の街へと。
 文明はとうに滅び、人影も無し。ただ石造りの堅牢な塔だけが白波と風雨、そして歳月の無慈悲な侵食を物ともせず、滅びの歴史を静かに語り続けていた。

「どうかねミラージュ!」

 一方、声を大にして熱弁を振るうのはヒストリカ女史。

「5000年前の風景画……そこに描かれた塔に今、我々は立っているんだ。実にマーベラスじゃあないか!」

 彼女はリンジャハル研究を専門とする考古学者である。少々変人だが、優秀な学者であることは間違いない。  リンジャハルは数千年前、海洋都市として栄えた街である。その繁栄と崩壊の歴史を解き明かすため、彼女はリンジャハル文明の中心とされるこのリンジャの塔に籠り、日々調査を続けている。
 そして数年前、彼女は古代リンジャハルと、今は遺跡すら失われたエテーネ王国との交流を示す記録を発見し、学会に発表したのだが……

「まったく、学会の連中の頭の固いことと言ったら、スカラのかかったゴーレムの如しだったよ」

 ヒストリカは大袈裟にため息をつき、肩をすくめる。彼女の発表は一定の支持を受けたものの根拠不十分とされ、学会での扱いは奇論、珍説の域を出なかった。

「だが、連中もこの絵を見ればシフトチェンジを余儀なくされるはず!」

 自信ありげに彼女は件の絵画を突きつける。
 これは一月ほど前、マデ海域からサルベージされた遺跡群に飾られていた石板の一枚……を、模写したものである。
 遺跡は経年劣化から5000年ほど前のものとされており、古代エテーネ王国の実在を証明する有力な手がかりとして考古学会を沸かせている。
 その石板に、このリンジャの塔が描かれていたのだ。

「つまり! これはエテーネ王国とリンジャハル文明の交流を示すアブソリュートなエビデンス! 私のエレガントな学説も、これでスタイリッシュにデモンストレートされるのだよ!」

 エキセントリックなダンスをスタイリッシュにデモンストレートしながら、彼女は大いに語るのだった。
 私はキンナー調査員向けに翻訳を交えしつつメモをとる。今、考古学会はエテーネ王国の話題で持ちきりである。キンナーもいずれマデ海域に大規模な調査隊を派遣したいと息巻いている。この取材も、その許可を得るための材料となるだろう。

「そしてミラージュ! 私はこの説をより強固なものとするため、更なる再現画像を用意したんだ」

 いそいそと彼女は作業机をあさり始めた。

「えっ……ヒストリカ、あの絵、見せるの……?」
「見せいでかッ!」

 助手を務めるクロニコ少年がもの言いたげな目で女史を一瞥し、ため息をついた。

「これは遺跡周辺から採取された、古代樹の化石を元に……」

 と、女史は一枚の絵を引っ張り出した。

「……当時の風景を再現したものなんだ。さあミラージュ。キミはこれをどう思う!」 「エルトナのボン・サイ・アート風ですな」

 私は見たままの感想を言った。
 両腕のように突き出た枝、綺麗に刈り込まれ、整えられた枝葉。ただしボン・サイが鉢植えなのに対し、これは巨大な樹木だが。
 巨大なボン・サイが大地の上に屹立する。なんともいえない滑稽味のある風景が、そこには描かれていた。

「なんとッ! エテーネ王国とエルトナ大陸の間にコネクションが!? その大胆なインスピレーション、嫌いではないが更なる検証が必要だな!」

 ヒストリカ女史は何をどう解釈したのか、勝手に盛り上がってしまったようだ。潮風が私と彼女の間を吹き抜け、温度差を演出する。

「……これ、学会には提出しない方がいいよね。現実味なさすぎ……まあ僕はどうでもいいけど」

 クロニコ少年は冷めた目で再現画を見つめるのだった。

 件の海中遺跡自体、本当にエテーネ王国のものなのかどうか、いまだ疑う声は強いと聞く。確固たる学説を樹立するにはまだまだ調査と研究が必要となるだろう。考古学者たちは失われた時を求めて、5000年の旅路を往く。私もあれこれと付き合わされることになりそうだ。
 果たして真実はどこにあるのか。
 全てを知るリンジャの塔はただ静かに、打ち寄せる白波にその身を任せていた。
いいね! 8 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる