アストルティアに降り立ってもう、四年くらいかしら、忘れたわ。
わたしはオガ子の、戦士、武器職人という、典型的脳筋チョイスをしたわ。
最初はタゲとかわかんなくていわゆる地雷、だってRPGしかやったことなかったし。
今も地雷ではあるけれど、敵に見つめられたらドキッとするくらいにはなれたわ。
武器職人も、コツコツコツコツ毎日真面目に納品して、納品だけでカンスト、今回の配信で武器職人の親子物語をしかと見届けたわ。
いつか、いつか手を出すかもしれない新装備のためにレベル上げだけはしっかりしてきた。そうそれは、相手もいないのに脱毛して身支度だけはしておこうという乙女心のそれに近い。
気づいたの。私、新装備とか打たない。
この四年間やってこなかったことを、今後やるなんて誰が言える。石橋叩いて生きてきた。リアルもそう。リスクが1ミリあったら手を出さないで生きてきた。
ツボとかランプは結晶回せばお小遣いが入る。でも武器だけは、それがないわ。サブたちは裁縫、ランプ、ツボ、調理をやはりコツコツもう大体カンスト。それぞれちょこっとずつお金が稼げる子達。
でも、武器は、メインなのに、本当に、愛せなかった。タンスの中のギルド移籍許可証を、使おうとまで思ったのはこれが最初のことだけれど。
こんなに長い間一緒にいたのに、かなしいわ。
好きになれなかった。
そう、お別れ。
ツボの56解放で、ラブリースティックが大変お高いわ。お高く止まってるわ。
作ろう。
そう思い立って私、木工になりました。
さようなら四年の思い出。
伝説にはなれなかった武器カジ。
飽きたら道具になります。