「キュララナ海岸で、海の家をやろう!
ともだち呼んで、花火も上げて、パーッと楽しむんだーー♪」
キュララナ海岸を冒険者が泳げるように解放する、という情報が広まっていた。
鉱山で育ったアタシにとって、海で泳ぐなんて夢のよう・・・♪
せっかくならこの夏を盛り上げたい!と思って、さっそくトンとユキに声をかけた。
「とりあえず、花火集め!
あとは・・・お店やりたいな♪おいしーもの用意して、格安で販売しよう♪」
「えーーー、売り子すんのーーー・・・」
ふたりにしぶられてしまったので、とっておきの情報を公開する。
「じゃじゃーーーん!アストルティア納涼花火大会ーーー!!」
「えーー何それーー!」
掲げたチラシに、ふたりがくぎづけになっている。
「ふふふ♪1万発以上の花火が上がる、大花火大会だっ!
3人のうちで、いちばん売り子を頑張った人が行けることにする!」
「行きたいーーー!がんばる!」
ふたりが嬉々として、やる気を見せた。
我ながら、いい考え~♪