「今日のおかずはチキンカツかぁ♪おいしそ~♪」
トンのシチュー、ユキのサンドイッチ、アタシの買ってきたお弁当。
3人で夕飯をローテーションしてたけど、最近ふたりが忙しくて弁当三昧。
できたてのお弁当を調達して、ジュレット住宅村へ向かう。
ふと見ると、桟橋の陰に小さなビンがひっかかってプカプカ浮いていた。
「何だろう、あのビン」
手をのばして拾ってみると、中に日に焼けた紙が入っていた。
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カブキ通りのど真ん中、歩いて家に帰る途中、ホストの胸を泣きながら叩いているギャルがいた。
「あんたなんてカッコいいだけじゃん!そんだけじゃん!」
ああっ・・・ってもらい泣きしそうになってたら、隣りにいた客引きのお兄さんが呟いた。
「あんなこと言われてーよなー」
いい街、シンジュク。
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シンジュク・・・。確かアストルティアの向こうにそんな名前の街があったような・・・。
ホストって、お店で女の子をおもてなしするイケメンだっけ?
ギャルってなんだろう?
はっきりシチュエーションが浮かんだわけじゃないけれど、なんとも言えない味わいを感じた。
「ひとは愛おしいねぇ」
誰かのつぶやきが聞こえた気がして、ふりかえってみたけど、誰もいなかった。
焼けた紙をビンに戻して、お弁当といっしょに持って帰った。
明日、交流酒場に貼ってみようかな・・・
シンジュク行ったことある冒険者に、見てもらえるといーな♪
まだわずかに温かいチキンカツは、ソースがからんで美味しかった。
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ステキなツイートに感謝を込めて♪