今日こそドルワーム王国までたどりつくぞ!
気合を入れて、ガタラの酒場でタカさんにサポート依頼を出した。
腹ごしらえしながらしばらく待ってると、
「こないだカルデア山道で行き倒れてたね~。」
と、ケラケラ笑いながら、タカさんが来てくれた。
フレイムに撃沈したときのことを話しながら、ガタラを出発!
ガタラ原野を抜けて、カルデア山道に入る。
ところどころでモンスターを狩りながら、つい、修行がツライってぐちってしまった。
静かに聞いてたタカさんは、カルデア山道の途中で道をそれると、岩間の間へ走って行った。
アタシもついて行く。
うわ・・・!
すごい深い色の空と海・・・!吸い込まれそう・・!
「オレも武闘家の修行は、けっこうツラかったよ。
どんな職業でも最初のひとつはタイヘンさ。
すべてが手さぐりだからね。
2つ目、3つ目になってくると、いろんなノウハウが身についてくる。
力の入れどころ、抜きどころとか。」
タカさんの言葉は、くじけそうになってたアタシのココロに深くしみわたっていった。
「さっ、元気出していこーぜ!
ゴブル砂漠入ったら、オアシス隊商宿がある。そこでひと休みだ。
景気づけにサンドフルーツジュースおごってやるよ。うまいんだ♪」
カルデア山道を抜けると、今まさに地平線から登ったばかりの太陽が、見渡す限りの広大な砂漠を照らしていた。