アグラニを出発する前に、やくそうを買っておこーっと。
体力に自信はついてきたけど、備えるにこしたことはない!
下層まで降りるのめんどくさいから、ユユンちゃんのとこで買うことにする。
「やくそう5つください」
「あらトン、もう出発するのね。はい、40Gよ」
「ありがとー。あれ?このやくそう、なんかいい匂いする」
「ふふ、気づいた?その袋にアグラニの周りで取れるハーブの香りを染み込ませているの」
「へー、そうなんだー」
「ありがとう。道中気を付けてね」
「うん!行ってきます!」
そういえば、アクロニア鉱山で働いてたとき、わざわざ上層までやくそう買いに行く人多かった気がする。
ユユンがカワイイからだなんてチャジロ言ってたけど、こんな工夫してたんだ。
さわやかな香りを胸いっぱいに吸い込んで、やくそうをどうぐぶくろにしまった。