「トン様ですね。どうぞ」
ジュレット住宅村ジャングルの奥地、会員制のアクアリウムカフェ44にやってきた。
今日はもう、ここでひたりたくて・・・。
「ご注文は」
「えっと・・・コリラークマンいちごケーキを3ピースと・・・
44ブレンドティーをお願いしますっ」
「かしこまりました」
3ピース、食べすぎかな・・・。でも今日はいいことあったしっ♪
カウンターの向こうで、レグルスさんがお茶を入れてくれる。
コリラークマンいちごケーキは、大きめいちごがおいしそうだった。
「何かいいことあったんですか」
にやにやしながらケーキをほおばっていると、声をかけられた。
「実は・・・おともだちの恋が実ったんですっ」
「それはそれは・・・よかったですね」
「はい!ホントにうれしくて・・・」
レグルスさんは、にっこり笑うと、空になったカップにお茶を注いでくれた。
店内にはワルツが流れている。仲睦まじいカップルの姿も・・・。
床下水槽は星空のように輝いて、壁際の水槽では、めずらしい大きな貝が淡い光を放っていた。
「よかったなぁ・・・」
44ブレンドティーを飲みながら、コリラークマンいちごケーキをまたひとくち・・・
甘くてやさしい味がした!