『たった5分でも、ゲームを振り返る時間をつくると強くなる。』
人狼ゲームの本に書いてあった。
フィクさんが最近強くなったって言われてたのは、毎回ゲームを振り返って考察を書いてるからかなー。
よーし、オイラも昨日のゲーム、振り返ってみよーっと!
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占い師ふたりカミングアウト。
フィクッスさんは「オメテオトルさん白」
ウルフさんは「タートさん白」
霊能者は、てつくずさんがカミングアウト。
パンツの色で、霊判定ができるそう。
オイラ「死んだらパンツの色見られるの恥ずかしいな」と発言。
オイラ吊り。
本当は白いパンツはいてたけど、「パンツは花柄です」と遺言。
霊界で、初日吊りを嘆いて、みんなになぐさめてもらう。
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強くなるかな、これで。
乾いた洗濯物を取り込んでいると、昨日はいていたパンツに穴があいているのに気づいた。
「てつくずさん、穴があいてるの黙っててくれたんだ・・・」
さりげない優しさにほっこりして、穴のあいたパンツをゴミ箱に捨てた。
「よし!いいパンツ買いに行こう!」
メギストリスの下着屋に向かう。
いつも買っている3枚500Gのワゴンを素通りして、コットン100%の1枚2000Gのパンツを手に取る。
やさしい肌触りだった。
ふと顔を上げると、棚にディスプレイされた1枚のパンツに目が留まった。
思わず手を伸ばす・・・。
触れた指先が、明らかに違う素材のやわらかさを感じ取っていた。
「すみません!このプレミアムしっとりパンツの白と黒を一枚ずつください!プレゼント用で」
「かしこまりました。お包みしますね。メッセージカードお付けしますか?」
「はい!お願いします!」
『こじさんへ またいっしょに人狼しようね』
ラッピングされた包みをもって、郵便局へ向かう。
途中ですれ違った冒険者の背中で、かわいいポーチが揺れていた。