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グリエの嫁

アーミラ

[アーミラ]

キャラID
: YK103-967
種 族
: エルフ
性 別
: 女
職 業
: 魔法使い
レベル
: 127

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アーミラの冒険日誌

2018-04-22 07:27:24.0 2018-06-04 18:01:28.0テーマ:おしゃれ活動

【魔界宮殿シリーズ8】「姫主は毛玉と化す」

 朝鳥の軽やかなさえずりが聞こえるーー。

 昨晩降った雨は止み、葉に滴る水滴が小鳥たちの喉を潤していた。

[魔界宮殿の姫主アーミラ様、一命をとりとめ帰す]

 魔界において、人間界でいう…伝書ドラキーと言うのだったかしら…の役目を果たす「残響」というカラクリ人形が、先日告げた報せだ。

 あの事件の日以来、魔界の外れ、誰も寄り付かない場所にいる私たちの宮殿に、数えきれないほどの見舞い客がきた。
 全員私たちを慕っているとほざいていたけれど、本音がどうなのかは分かりきっている…。

 犯人は分からずじまいだ。


 …いや、本当はーー


「まおんちゃん、どーかしたのっ?」

 ハッと気づく。
 横にはいつのまにか雪がいて、心配そうに私を覗き込んでいた。

「なにもしないわよ」

「そう? あっ、そろそろアーミラちゃんの様子を見に行く時間じゃない? お庭の世話はあたしがやるから、行ってきなよ!」

 そう言ってひどく眩しく笑う。

 雪やサキアにも、アーミラの看病はさせていない。 あの子に近づいていいのは私だけだ。

 …それなのにこの子たちは気にせず笑う。

 私にはそれが不思議でたまらなかった。

「…それじゃあ、頼む。分からないことは使用人に聞いて」


 私はいまだ目覚めない双子の元へ、足を素早く動かして向かったーー





%PICID-430881379% 同時刻ーー


 アーミラはベッドの上で、涙を流しながら目を覚ました。

(…何か、悲しい夢を見たわ)

 部屋を見渡す。

 どうやらここは、魔界宮殿の自室のようだった。

「あ…」

 そうだ、セラだ。

 可愛い可哀い妹。私たちの命を狙う者。

 悲しみの果てに魔瘴と成り果てた、暗殺者…

「まずは、まおんに…会いましょう」

 ふらつく体で立ち上がったその時だった。

 カタン

「……アーミラ?」


 聞き慣れた声がした。

「…っお早う、まおん…!」

 少々霞む視界のせいか姿は確認できないが、間違いなくまおんだ。

「あなたね、私たちがどれだけ心配したと思って…!」

 憎まれ口にも力がない。かすかに聞こえるのは涙声だろうか。

「ふふ、ありがとうみんなで心配してくれて。もう大丈夫よ。
 ああまおん、もう少し近づいてくれないかしら…。あなたの姿が見たいわ」

「分かったわ」



「久しぶり、まお…ん…………ーー」



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「…………え?」





























 ーーなんで毛玉になってるの?
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