年が明けて、除夜の鐘に心踊らせ、おせちとお酒とコタツに埋もれ、年末の繁忙期にはピンピンになっていた緊張の糸もダランダランに緩み切っていた三が日も終わり、生活の為なすべき仕事というルーティンワークの渦に再度飲見込まれて行くまさに天国から地獄に舞い戻っていく人々をよそに、某◯トルティアの片隅で、新たな年の幕開けにふさわしい未来へのステップアップを今踏みだそうとしている2人がいた。
わたし「シューレック、大事な話があるんだ」
シュレク「みんな〜あけおめ〜〜〜♫」
わたし「うんうん、今年初登場だもんね。大事大事。」
シュレク「ことよろ〜!」
わたし「よし、そろそろいいかな?」
シュレク「お年玉は?ねぇねぇ、お年玉は?」
わたし「うんうん、大事だねそれも。みんな、これ見たらシュレクにお年玉で聖王のオノでもなんでも送ってあげようね。」
わたし「さて、良いかな?ほら、ここまでで15分もかかってるからさ、聞いて」
シュレク「なんだよさっきからうるさいなあ」
わたし「うんうん、まぁ俺飼い主だけどまぁいいか。ちょっとね、考えたんだ。」
シュレク「ごめん、ちなみにその話長いの?」
わたし「ううん、すぐ済むよ大丈夫!」
シュレク「ここまでで十分長いんだよ」
わたし「それはおまえ…」
シュレク「はいはい、で、なに?」
わたし「う、うん。いや話ってのはさ。お前が俺のとこに来てもうすぐ一ヶ月になるじゃん」
シュレク「えっ、なに一ヶ月振り返るとかいらないからね、そこはしょりで巻きで」
わたし「^_^」
わたし「ゴホン、わかった。まぁ何というか、今までモンスターの中でもザコ敵で冒険してきたけど、そろそろ次のステージに上がらないかと思ってさ」
シュレク「ほう」
わたし「ちょうど手元にアトラスという魔法の迷宮で会うことができるモンスターの中でも格段に強い敵と闘えるコインがあるんだ」
シュレク「ええ、めんどいなぁ。そもそもなんでわざわざそんなとこにお前といかなきゃならんの?一緒に死にたいの?ドMはいいけど、巻き込まないでよね」
わたし「あー、今なら可愛い女子も二人一緒に来てくれるんだけどなぁ」
シュレク「はぁ、なにそれわけわかんないし。そんな情報要らんしね。」
わたし「あれ、女の子好きじゃなかった?」
シュレク「好きじゃねーし別に」
わたし「ふぅ、じゃあしょうがないか…」
シュレク「ステップアップはやっぱ必要かな、うん。行くか」
わたし「おお、ほんとか。行ってくれるか〜。よしよし、共に激戦を勝ち抜いて二人の絆を紡いでいこうじゃないか」
シュレク「わかった、また今度な」
わたし「え…」
次回に続く。
電車で寝落ちした。