勇者「ついに俺とお前の二人になっちまったな」
賢者「う、うん」
勇者「なぁ、お前は城に残らないか。もし二人とも死んじまったら、この世界を救える奴がいなくなっちまう」
賢者「ふふふ、なに柄にもないこと言ってるの。
負けるかもじゃない、勝たなきゃならないのよ」
勇者「ふっ、そうだったな。俺としたことが。悪い、忘れてくれ」
賢者「誰かがやらなきゃならない。それがたまたま私たちだっただけ」
勇者「そうだな、よしそろそろ行くか」
賢者「少し待って。まだ準備が出来ていないし、王様にも挨拶しておくわ」
勇者「そうか、わかった。ふっ、逃げるなよ。笑」
賢者「はっはっは。誰に言ってるのよ」
勇者「はは、そうだな」
賢者「じゃあ、あとでな」
勇者「おお、下で待ってるぜ」
王様「どうしても二人で行くのか、賢者よ」
王女「あなた、昨日シャツのポケットに貰った名刺入れっぱなしだったわよ」
王様「おお、本当か。それは危なかった。ありがとう」
王女「危なく折角もらった名刺をダメにしてしまいそうだったわ」
王様「いや〜本当に恩に着るよ」
王女「それで、クラブ愛ってどういう取引先?^_^」
王様「……魔王来襲!賢者様、ザオリク準備を!!」
賢者「…行ってきます」
賢者「ああ、寒いしお腹減ったなぁ」
賢者「姫!まじかわゆす!!」
賢者「いってきます」
〜エピローグ〜
その後、賢者は「バイトの時間だ」と呟いてラッカランへ向かい、勇者は一人散った。