どうしてもその風景を眺めたいと思い、依頼などを後回しにカミハルムイへ向かいました。赤い漆の橋と桜木のコントラストが素晴らしいですね。
今朝早くに参ったせいか人通りはなく静かで穏やかでした。家々の柱の金細工は荘厳なつくりをしていましたね。平屋が多く、規則的な並びで街が並んでいるのは、ひとえにエルフの皆さんの気性ゆえなのでしょうか。エルフと比べると、オーガは割と大ざっぱなのかもしれません。
王都の堀は高い石垣でできており、苔がその場所の涼しさを教えてくれるようでした。城への入口は狭く、下からの侵入がしにくい造りになっているのかなと思いました。
王宮に入るには一人前の証が必要でした。一人前の証は確かに通行手形のようなものですが、なかなかその規制は緩いようですね。大国の余裕というものでしょうか。
中には巨大な桜の木がありました。いわゆる注連縄が張られておりましたから、長く神木として祀られていたのでしょうか。あるいはこちらの王族のシンボルとされているのかもしれませんね。
枯山水のような白砂が使われた中庭、美しく印象的です。
お邪魔させて頂きましたが、ほかに依頼を重ねていたため王族の方にはお会いしませんでした。