うなの冒険日誌

そうあれは忘れもしない初めてのお見合い



指定された部屋に行くと私の方が時間的に少し早かったようでしばらく待っていた。

しばらく待っているとお見合い相手が通された。


３２歳会社員、頭の涼やかなちょっと神経質そうなエル男だった。


芸能人でいえば誰に似ているか、う～ん。


斉藤さんだぞ？って感じの人


頭が涼しいせいか実年齢よりずっと上に見えた


私は特に容姿指定はなかったのでこんな人もくる感じですが中にはハゲやデブNG！って人も少なくないようです。



自己紹介をしてこの与えられた部屋で二人きりにされてお見合いが開始されます（完全な密室というわけではない）


この斉藤さん（仮）初めてのお見合いだそうです（アドバイザー情報）






初めてのお見合い・・・・・さっそくやらかしてしまいました



まず基本コミュ障なのでガチガチに緊張してます。しかも相手は目上の知らない男性


正直何を話していいのかわからない・・・・


相手もたぶん同じ人種と思われるのか会話が成立しない・・・・



それでも自分はなんとかなけなしのスキルで相手に話題を振ります


（そうだ男性は基本こういうのが苦手なんだ、自分ががんばらないと！）


しかし自分もたいしたスキルはないのでやはりうまくはいかない



しかもこちらが頑張って投げた言葉のボールを相手は投げ返すどころかキャッチをするそぶりもしない・・・


こっちのヘロヘロ投法をただただ投げるだけなので言葉のキャッチボールが成立しない


正直泣きたくなった



だんだん相手の顔が険しくなっていくのがわかる・・・


地獄のような１時間が経過しアドバイザーがやってきて続きは場所を変えてと促された


お互い無言でエレベーターに乗ったとたん今までまともに会話しなかった斉藤さんが口を開いた

曰く

（私）のガードが固すぎる（ガチガチに緊張してたことかな？）

会話がつまらん（いや超がんばったんですよ！自分的には）


とにかく色々ダメ出しされてエレベーターが開いたと同時にさっさと帰ってしまった（当然お茶しながらお見合いの続きはないけどこれはルール違反にあたる）



初のお見合いで痛恨の一撃を食らってしまった。HPはもはや１である


瀕死の状態のまま家に帰りそのあとすぐ斉藤さんのアドバイザーからお断りの電話がきた（斉藤さんお仕事はえーな）



私はこのお見合いをするにあたって自分からお断りは極力しないようにと決めていた（よほど生理的に無理！とかセクハラ受けた以外は）


だって１回会っただけじゃその人の人となりなんてわからないじゃない？



しかしそんな誓いも空しく初お見合いは見事に撃沈したわけだが・・・・。




まぁでも今おばちゃんになってみて思うことは


斉藤さんももう少し歩みよってもよかったんじゃないかなぁ？


７つも下の小娘相手に斉藤さんのあの態度は大人げなかったんじゃないかと


かくして初お見合いのおかげで早くも退会したくなる春のことだった






（続く）