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最新型Sキラーマシン

ゼツカ

[ゼツカ]

キャラID
: RD820-851
種 族
: オーガ
性 別
: 女
職 業
: 戦士
レベル
: 110

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ゼツカの冒険日誌

2016-10-23 22:17:37.0 テーマ:その他

最終話《白夜》




「お前は一人じゃない」



その言葉の真意もわからず
また同じ場所に降り立つ。




新たに手にした鎧と



ドレフルアが愛用していた
霊剣セレンナイトを携えて。



そこに見慣れたプクリポが現れた。






マルチナだった。



この子は昔



橋の下に捨てられていたのを
私が見つけて面倒を見てきた
蜜蜂の妖精だ。



腹のたつ言動が目立つし



普段はわがままばかり言っては
私を困らせる痛々しい子だ。



そんな迷惑極まりないマルチナが
口を開いた。



マルチナ「ぜっちゃん、お腹空いたの」



私「そう、じゃあご飯は冷蔵庫にいれてあるから」



マルチナ「…」



私「ここは危ないわよ、早く帰ってご飯食べなさい」



マルチナ「やなの」



私「わがまま言わないの」



マルチナ「…マルチナにはわかるの」



私「…え?」



マルチナ「ぜっちゃん、死んじゃうのは嫌なの」



私「私は死な…」



マルチナ「やなの!!!!!!!!!!」



私「っ!」



マルチナ「帰ってくるって約束しなきゃやなの!」



私「マルチナ…」



マルチナ「ぜっちゃんはすぐ無理するでしょ」



私「…」



マルチナ「辛くても辛いって言わないでしょ!」



私「…」



マルチナ「マルチナはそういうとこ敏感なの!」



マルチナ「マルチナはぜっちゃんがいないとやなの!」



マルチナ「ぜっちゃんともっと一緒に遊びたいの!」



マルチナ「ぜっちゃんのご飯もたくさん食べたいの!」



マルチナ「マルチナは…マルチナは…!」



マルチナ「うわぁぁん!」



私「あんたって子は…」







お前は一人じゃない。







私「…」



マルチナ「ぜっちゃあぁぁん!うわぁぁあん!」



私「守りたいもの…か…」







私は一人じゃない。










私「わかったわかった、約束するから」



マルチナ「…ほんと?」



私「あんたを守らなきゃならないからね」



私「私はまだ死ねないわよ」



マルチナ「…じゃあいいの」



私「ふふ、必ず戻るから、ご飯食べて待ってなさい」



マルチナ「ぜっちゃんもお腹空いたでしょ?」



私「いや、私は…」



マルチナ「空いてるでしょ!!!!!」



私「あ、はい」



マルチナ「マルチナね、おにぎり作ったの」



私「!」



マルチナ「マルチナの大好きなたらこおにぎりなの」



マルチナ「ぜっちゃんのために作ったの」



そう言ってマルチナは
ポケットから剥き出しの
おにぎりを私に差し出した。



私「…あんたまたポケットに剥き出しで入れて…」



私「しかもこれ…あんたなんで海苔まかないの?」



私「ご飯が毛糸だらけじゃな…」



マルチナ「別にいいでしょ!!!!!!!!!!」



マルチナ「マルチナの勝手なの!!!!!!!!!!」



私「…はぁ、そうね、はいはい」



マルチナ「それ食べて元気つけるの」



私「…ありがとう、マルチナ…」



私「じゃあいってくるわね」



マルチナ「絶対帰ってこなきゃだめなの」



私「約束するわ、私は必ず戻るから」



私は小さな英雄に背を向けて



歩きながらもらったおにぎりを頬張った。



私「…まずいったらないわね…」



私「戻ってちゃんと作り方教えてあげなきゃ…」



気付けば涙が溢れていた。






その時だった。



着ていた鎧が輝き出した!



私「…これは」



そして再び声が聞こえる。



「やっと気付いたのだな」



私「ドレフルア…」



月光の戦士、ドレフルアだった。



ドレフルア「お前は一人じゃない」



ドレフルア「そしてお前の真の強さは…」



ドレフルア「《守る強さ》」



私「…そうね、やっと気付いたわ」



ドレフルア「ふ、真の英雄はあの蜜蜂だったな」



私「そうかもしれないわね」



ドレフルア「アストルティアを」



ドレフルア「あの子を守ってやれ」



私「言われなくても」



ドレフルア「ふ、ではな」



私「礼もお別れも言わないわよ」



ドレフルア「構わん、お前の力、私と共に…」



私「貴方の力、私と共に…」



声が消えた。



気付けば鎧は光輝く
白銀の鎧になっていた。



大切なものを守りたい。



その真の強さに



月光が呼応し



私は



《白夜の騎士》となった。



レグナード



ダークキング



この強大な悪を倒すために。



~完~



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