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最新型Sキラーマシン

ゼツカ

[ゼツカ]

キャラID
: RD820-851
種 族
: オーガ
性 別
: 女
職 業
: 戦士
レベル
: 110

ライブカメラ画像

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ゼツカの冒険日誌

2016-12-28 23:22:46.0 テーマ:その他

《絶火伝~黒の章~》第2話《野獣の慟哭》



しかし私以外の村の男達は
その姿に怯えた。


鋭い眼光


獣の如き闘いぶり


なにより魔物である
黒いキラーパンサーと
共にいるその姿に


彼らは怖じ気づき
逃げ出してしまった。


なんと浅ましいことだろうか?


村の連中は気付いていないのだ


彼女が守護神であったということに。


しかし私も彼らと同じだったのかもしれぬ。


彼女と共に闘う勇気が


私にはなかった。


ただ彼女がカッチュウアリを
討伐するさまを
見ているしかなかったのだ。




粗方魔物を倒し終えると
カッチュウアリの残党は
私と彼女達を無視して
村の方向に向かい始めた。


ワグナー
「何事だ…?」


「…まずい」


初めて彼女がしゃべったのと同時に
村の方角から叫びながら
こちらに走ってくるものがいた。


なんと私の妻、クラウディアだった。


ワグナー
「なにをしている?!何故ここに?!」

クラウディア
「あなた!大変よ!私達の村が…!」


「…!」


その言葉を聞いて
獣の女は疾風の如く
黒豹と走り去っていった。


その方角は


私達の村。


私達もすぐに後を追ったのだ。




彼女に追い付いたが


村は凄惨な状況だった…。


逃げ惑う者。


泣き叫ぶ者。


亡骸となり横たわる者。


目を覆いたくなるような現実。


獣の女も黒豹も
村の人々を守るために
戦っていたが


その体力も限界を迎えていた…。


だが彼女と黒豹は
なんとかカッチュウアリの
大群を討伐した。


彼女は疲れ果てて座り込み
黒豹は致命傷で虫の息と
なっていたのだ…。


しかし


そんな彼女達に
待っていたのは。


あまりに惨たらしい
仕打ちであった…。




村人
「あんた誰よ?!」

村人
「なんで黒豹なんかを連れてるんだ!」

村人
「おい、もしかしたらこいつが
魔物を呼び込んだのかもしれないぞ!」

村人
「そうだそうだ!今までこの村は
襲われたことがないんだ!」

村人
「この女も殺せ!」

村人
「黒豹も虫の息だ!殺しちまえ!」


なんと浅ましきは人の業か…。


こともあろうに
その溢れでる怒りと悲しみは
今さっき村を人々を
救ってくれたその黒豹と女に
向けられたのだ。


ワグナー
「ばかもの!何故そうなる!
この者は私達を守ってくれたんだぞ?!」

村人
「てめぇはすっこんでろよ!」

村人
「こいつの肩持つってんなら
てめぇら夫婦から…」




「よせ!やめろ!」



女が叫んだ…。



「確かに皆を守れなかったのは
私の責任だ…多くの死者を出してしまった…」

村人
「…。」

ワグナー
「…。」

クラウディア
「…。」


「私を殺して罪が償われるなら
殺してくれてかまわない…だが
この黒豹だけは助けてくれ…!」

村人
「…目が気に入らねぇ!」


「…」

村人
「その目を自分で潰せ!!
攻撃した途端に反撃してくるかも
しれないからな」

村人
「そうよ、潰しなさいよ!」

ワグナー
「貴様ら!それでも誇り高いオーガ一族か?!」


「わかった…」

ワグナー
「な…」




そう言うと




女は自らの血塗られた爪で




自らの両目を




引き裂いた。




鮮血が辺りを染めた。







「…これでいいだろう…」


刹那だった。


村人は一斉に
命からがらの黒豹に
襲いかかった。



「おい!やめろ!話が…!」

ワグナー
「ばかもの!やめろ!貴様ら!」

クラウディア
「みんなやめて!」


その叫びも虚しく
黒豹は村人により
殺されてしまったのだ。


ここからまた地獄の釜の蓋が開いた…。


ゼツカ
「…き…さ…ま…らあぁぁぁぁぁ!!!!!」


女は咆哮すると
次々に村人を襲ったのだ…。


見ていることしかできなかった…。


それを止める資格は
私にはなかったのだから…。




累々と連なる村人の屍を背に
彼女は黒豹の亡骸を抱えると
両目から真っ赤な血を滴らせ
村を後にしたのだ…。


村は魔物ではなく


因果応報


自分達の浅ましさにより滅んだ…。


私達も彼女の後を追った…。



~つづく~
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