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最新型Sキラーマシン

ゼツカ

[ゼツカ]

キャラID
: RD820-851
種 族
: オーガ
性 別
: 女
職 業
: 戦士
レベル
: 110

ライブカメラ画像

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ゼツカの冒険日誌

2017-04-01 12:48:50.0 テーマ:その他

《絶火伝~絶火の章~》第4話《あの日あの時あの場所で》




マルチナだった。



ゼツカが最も愛を注いだ者。



そんなマルチナがゼツカに
歩み寄ってきた。



アルフレド
「…来たみたいだね」

バルドーソ
「…ふ」


マルチナの姿に
たじろぐゼツカ。


しかしゼツカの変わり果てた
姿を見ても全く動じないマルチナ。


ただ無言でゼツカに
近付いていくマルチナに
ゼツカは語りかける。




ゼツカ
「…あんたにはこの姿…
見られたくなかったわね…」


マルチナ
「カッコいいから大丈夫なの」


ゼツカ
「…」


マルチナ
「…」


再び近寄ろうとする
マルチナにゼツカは叫ぶ。


ゼツカ
「近づくんじゃない!」


マルチナ
「どうして?」


ゼツカ
「わかるでしょ…」


マルチナ
「…」



マルチナは光蜂という
光を集める妖精である。


対して今のゼツカは
闇の化身。


その闇は光を蝕んでしまう。


つまりゼツカに近付けば近付くほど
マルチナはダメージを受けてしまう。


互いにそれを理解していた。


それでも近寄ってくるマルチナ。


ゼツカ
「帰りなさい!」


マルチナ
「…」


ゼツカ
「なんで来たの?!」


ゼツカ
「あんただけは…あんだけは…!」


マルチナ
「…」


ゼツカ
「絶対に傷つけたくないのよ!」


マルチナ
「別にいいでしょ!!!」


ゼツカ
「良くない!!」


マルチナ
「マルチナの勝手なの!!!」


ゼツカ
「いい加減になさい!!!」


マルチナ
「っ…!」


ゼツカに近づき
マルチナの顔が苦痛に
歪み始める。


ゼツカ
「…あぁ…だめよ…!」


マルチナ
「…ぜっちゃん…覚えてる…?」


ゼツカ
「…え…?」




マルチナ
「ぜっちゃんと旅をしているときに
マルチナ、よく怖い夢を見て
ぜっちゃんに抱き着いたりしたでしょ?」


ゼツカ
「…」


マルチナ
「そんな時、ぜっちゃんは優しく
ぎゅって強く抱き締めてくれて…
暖かくて…」


ゼツカ
「…」


マルチナ
「そういう時、ぜっちゃんはいつも
こう言うの」




ゼツカ
『ずっと私が側に居るから、怖くないわよ?』




マルチナ
「家族っていいなぁって思ったの…」


ゼツカ
「…」




ゼツカ
(それでたまに町行く家族を
眺めていたのね…)


マルチナ
「…うぅっ…」


ゼツカの闇に苦しむマルチナ。


ゼツカ
「もう…わかった…わかったから…」


ゼツカの言葉を無視し
痛みに耐えながら
ゼツカに近付くマルチナ。


ゼツカ
「やめなさい…それ以上は…!」


マルチナ
「あとねあとね、《希望の丘》に
海を見に行った時があるでしょ?」




~数ヵ月前~


マルチナ
『すごいおっきい太陽なの!!』


ゼツカ
『ね、綺麗よね』


マルチナ
『そしてすごく暖かいの!』


ゼツカ
『お日様は暖かいからね』


マルチナ
『ぜっちゃんみたいなの!』


ゼツカ
『!』


マルチナ
『ぜっちゃんは暖かいから太陽なの!』


マルチナ
『マルチナだけの太陽なの!』


ゼツカ
『ふふ…あんたも私だけの太陽よ?』


マルチナ
『やったー!』


マルチナ
『…あれ?』


ゼツカ
『ん?どうしたの?』


マルチナ
『なんかたくさんピカピカ光ってるの』


ゼツカ
『あぁ…漁船の上でしょ?』


マルチナ
『うん』

ゼツカ
『《漁り火》(いさりび)っていってね
魚を集めるために漁船の上で火を焚くんだけど
その火が空気や光の屈折で、ああやって
たくさん光って見えるのよ、そこに
火を焚いてるのに、誰も知らない炎が
見えることから、別の名前があるのよ?』


マルチナ
「なんてゆうの?」


ゼツカ
「別名《不知火》(しらぬい)」


マルチナ
「カッコいいの!」


マルチナ
『ぜっちゃんは太陽で暖かくて
ピカピカ輝いてるから《不知火》なの!』


ゼツカ
『ピカピカは輝いてないけどね…』


マルチナ
『ぜっちゃんぜっちゃん!
希望の花にお願いしようなの!』


ゼツカ
『いいわよ』






ゼツカ
『…』


マルチナ
『…』


ゼツカ
『…何をお願いしたの?』


マルチナ
『秘密なの!』


ゼツカ
『ふ~ん?』


マルチナ
『じゃあお花を交換なの!』


ゼツカ
『願い、叶うといいわね』


マルチナ
『絶対に叶うの、それに』


マルチナ
『ちょっと叶ってるし…』


ぜっちゃん
『え?』


マルチナ
『なんでもないの!』





~つづく~


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