ゼツカの冒険日誌

ゼツカ
「…そんな事…できるわけないだろ？！」


ゾラ
「…やらなきゃお前も…
マルチナもクロもお陀仏だ…
仲間にも危害が及ぶ事になるぞ？」


ゼツカ
「…くっ」


ゾラ
「…うっ！ぐっ…こんなときに…
ぐぅぅ…グゥゥゥガアアアアアアッ！」


ゾラの声がおぞましい
怪物の声に変化する！


マルチナ
「ゾラちゃん！」


クロ
「ガウッ！！」


ゼツカ
「ゾラ！」


ゾラ
「グゥゥゥ…はやクしロ…！！
もう…持たナイ…！！！
コロセ！！殺シテくれ！！」


ゼツカ
「…無理だ…できない！！
私にはできない…！！！」





ゾラ
「ゼツカ…ゼツカアアアァァァア！！」


ゾラは口を大きく開くと
インドラの矢をゼツカ達に放つ！


マルチナ
「わあああぁぁぁ！！」


クロ
「ギャウッ！！」


ゼツカ
「っく…マルチナ…クロ…！！」


ゾラ
「グゥゥゥがぁぁあァアァァァあ！！」


ゼツカ
「…どうしたら…どうしたらいい…？」


圧倒的な破壊の力


今のゼツカにはゾラを
止めることはできなかった。


そんなゼツカ達を無情にも
攻撃し続けるゾラ。


マルチナやクロも
攻撃を避けるのがやっとであった。






マルチナ
「うぅ…やばいでしょ…」

クロ
「…ガゥ」

ゼツカ
「…くそ…このままじゃ…！」



膝をついて怪物を見上げるゼツカ




その時だった




マルチナの懐から何かが
地面に落ちた。




カランカランカラン




ゼツカ
「…それは…」



懐から落ちたもの



それはゾラが力を
引き出していた



闇の仮面であった。



ゼツカ
「…」



ゼツカはその仮面を手に取る…



ゼツカ
「…悪魔に魂を…売ってでも…」



マルチナ
「ぜっちゃん？！それはダメなの！
今ぜっちゃんがそれを付けたら…！」


クロ
「ガウガウッ！！」


ゼツカ
「…わかってる…だがこれしか
方法がない…ゾラ程の巨大な闇に
対抗するには…こうするしか…」



ゼツカ
「ないんだ！！！」





ゼツカは意を決し





闇の仮面を被った。





～つづく～