ひろりん～の冒険日誌

ソフィアがぶっ倒れて、りなとルナが知らずに観光中



悟空はアスランと共に、ソフィアを抱えて宿屋へ急行した
事情を聞いた女将さんは急いで部屋を空けてくれた

女将「今お医者様呼んでくるからね！」

そう言って急いで外に飛び出す女将さん

２人はソフィアをベッドに寝かせる
アスランが容態を診る

アスラン「脈が速い。熱も出てきたな」

アスランが両親の話をしたとたんに倒れ出だしたのだ
きっと両親に何かがあり、ショックでこうなってしまったのだろう

悟空「恐らくご両親、亡くなったんだと思う」
悟空の意見にアスランも賛成だ

アスラン「そう考えて良いと思う。問題は、何があって
女の子２人でこんな観光地にやって来たのか」

その疑問の答えの先に、真実が隠されているはずだ


ソフィア「私達･･･捕まったんです･･･」


いきなりソフィアが目を開ける
アスラン「気がついた！でも、まだ安静にしててね」
危ない状態に代わりはなかった

ショックとは予想以上に恐ろしい物なのだ

考えるのは脳
ショックを受けるのも脳

そして、脳は司令塔

つまり、司令塔が一時的に機能しなくなる
最悪の場合、脳が誤って自滅の道へたどれば死に繋がる


いま無理させる訳にはいかなかったのだが･･･


ソフィア「私は大丈夫です。それより･･･私の願いを聞いて下さい･･･」
ソフィアは寝た状態で語り出した

ソフィア「私はローランド王国の第１王女、ソフィア＝レス・ローランド」
悟空「何？！」

なんと、彼女は自分たちの国の王女だった
しかし、何故こんな所に？

ソフィア「ある日の事でした。いきなり変な人達が城の中にやって来たんです。そしてその時･･･皆さん死んでしまって･･･」

自分たちの知らないところでそんな事があったなんて

ソフィア「父上と母上はその時に･･･」
アスラン「それは･･･酷すぎるよ･･･」
悟空「あんまりだ･･･」

やはり両親の死が原因だった

ソフィアはその後、チトと共にプルートタワーに収用されて
実験体にされていたという

そこから先、弟の姿を見ることはなく個室で監禁されていたらしい

そしてそこにいたのがルナだったのだ

ソフィア「ルナは生まれつき凄い魔力を持っていたので被験体にされていたんです」

その後、２人はそこで監禁されていた



しばらくしたある日の事だった
いきなり地面から１人の男性が現れたのだ

脱出の途中だったらしく、スプーンで穴を掘りまくったらしい
そして誤って２人の部屋に出てしまったそうだ

その男性は２人も一緒に逃がしてくれると言って、２人を穴から脱出させてくれたらしい

しかし、当然発見され逃げている内にはぐれたのだった

そして逃げ込んだ先が「ザトール行きの貨物船」だったのだ


アスラン「大変だったんだね」
悟空「ある意味俺らより大変な人生だな」


ソフィア「そこでお願いです。ルナを･･･預かってもらえませんか？」
２人は驚愕した
いきなり預かってくれと言われて二つ返事でオッケー出来ない

ソフィア「私の体内に、発信器があるんです。どこにいても捕まってしまう」

そうなればルナも一緒に発見されてしまうだろう
だからといってソフィアをほおって置くわけにはいかない

ソフィア「お願いです！ルナを･･･救って下さい！」


真剣な表情で言い放つソフィア

その時、部屋の扉が開き白衣を着た男が２人入ってきた
医者Ａ「女将さんに呼ばれてきました」
医者Ｂ「今診察します」

どうやら医者が到着したらしい

アスラン「よかった。お医者さんに診て貰ってから、詳しい話は後で」



アスランはその時、変な臭いを感じ取った
今までにはない臭い

医者特有の薬品臭でもない

これはアーモンド？



医者がバックからなにやら薬を取り出した
医者Ａ「これを飲めば、楽になるよ」

そう言われてソフィアが受け取ろうとした、その時！


アスラン「待ってソフィア！それを飲んじゃいけない！」

医者はとぼけた顔でしらを切る
医者Ａ「何か、不手際でも？」

アスラン「不手際ありすぎ。それ『青酸カリ』だね」

医者の顔色が変わる

悟空「青酸カリって何なんだ？」
アスラン「超猛毒。特有のアーモンド臭がする」

ソフィアは渡された薬を投げ捨てる

医者Ｂ「女将さん協力ありがと。でも失敗したから報酬ゼロね」

本性をあらわにする医者達
女将「そんな！協力したら宿のリフォーム代をｈ」
医者Ａ「死ね」

医者が投げつけたメスは女将の頭に刺さり、息絶える

悟空「き、貴様らっ！」

トル「華麗に行くよ、ティル」
ティル「了解、トル」

白衣を脱ぎ捨てる２人
白衣の下にはバトルスーツが隠されていた

トル「お前らも、死ね」