目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

光の魔法使い

ひろりん~

[ひろりん~]

キャラID
: LK276-113
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 魔法使い
レベル
: 85

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}{{ optionalYear }}
    {{ entryTitle }}  {{ charaName }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}
    {{ charaName }}

ひろりん~の冒険日誌

2015-04-24 21:21:57.0 テーマ:その他

アルハマ外伝『アルハマの理由』第6話~問う者、答えに悩む者~

事態は最悪だった

自分が呼び寄せた魔物の大群がこの渓谷を破壊し尽くす
この村が潰されるのも時間の問題


ゆかりやだだねこが必死になっている一方で、アルハマはまだ悩んでいた


ゆかり「アルハマッ!聞いてるの!?手伝ってよっ!」


アルハマはその叫び声に答える



アルハマ「君たち他種族はどうして抗う?」
ゆかり「えっ・・・?」



いきなりアルハマの態度が一転した
以前までの礼儀正しい冒険者の面影はもうない
アルハマは純粋に知りたかった

自分の不可解を
人という生命の思考を



ゆかり「他種族・・・?何を言って・・・」

アルハマ「ここに魔物の軍勢が到達するまでの所有時間は20分
たかが20分でここにいる戦える者、俺を含め八人で何が出来る?
無駄だ。戦力の浪費だ。命の無駄遣いだ・・・」



あえてアルハマはこの様な口調で『人』に語りかける
彼女の口から『アルハマの求める答え』を聞く為に・・・

自分は魔族だ
他種族の気持ちを理解出来ない
だから、答えを求めるのだ




ゆかりはしばらく何とも言えない気持ちと共に静寂を過ごした
そんな静寂に耐えかね、ゆかりは口にする




ゆかり「そんなの間違ってるっ!アルハマにはいないの!?大切な家族や親友が!
失いたくないモノの為に戦うのは当然じゃん!」


アルハマ「それが無駄なことだったとしても?」


ゆかり「そんなのやってみなきゃ分からないっ。アルハマは怖いだけなんだよ!
不確実な未来がっ、戦力や時間が重要なんじゃないっ!
大切なのは、『自分が今どうしたいか』だよっ!」



アルハマは女性の言葉を受けながら、窓から差し込む夕日にうたれ続けていた
理解出来なかった
死んでしまっては意味がない
戦力も時間も敵の戦力も、全てが絶望的なのに

自分の信念だけで突き進むというのか・・・?


どんな公式に当てはめても
どんな心理学者が著した研究書にも
どこにもその答えは載っていなかった


アルハマ「ごめん・・・俺分からないよ・・・。何も・・・」
ゆかり「アルハマ・・・」





バタンと部屋の扉が開き、だだねこが飛び出す

だだねこ「何やってるんですか!二人とも戦う準備をっ・・・ってあれ?」


どこか気まずい雰囲気につつまれた部屋
うつむく二人
まるで光の届かない深海の様な空気だった


ゆかりは無言で部屋から出て行く


ゆかり「だだねこ。行こう・・・」
だだねこ「ほえ?って、アルハマさんとアレクサンドラさんは~!」


二人は戦場に向かって歩いて行った
魔族の王子を一人残して・・・






アレクサンドラ「どうしたんだよ。らしくねぇぞ」
何も無い空間からいきなり参謀が現れた
『ミラージュフェイク』でずっと部屋の中にいたのだ
そして、全て聞いていた



アルハマ「俺には分からない。明らかに自分の不利益でしかないのに、どうして人はそれに抗おうとする?
そこに何の理由があるんだ?
俺は・・・・・・それが知りたいんだ・・・」




アレクサンドラは今まで見たこともないアルハマの顔を見つめていた
底なし沼にはまった様な、沈みきった顔
答えが分からなくて、テスト用紙を白紙で提出したような顔


実際アレクサンドラにも分からなかった
参謀は参謀だから、作戦を立てる際、戦力や配置に敵の分析を行い、確実な勝利へと導く

だからこそ、それらを無視した彼女たちの行動は理解出来なかった



だが、アレクサンドラにも少し分かる気がする
自分は、エルフと魔族のハーフであり
アルハマもウェディとのハーフだったから



アレクサンドラ「人は誰だって損得で動く訳じゃない。理由とは裏腹に、自分の心や体全てが『こうしたい』と思う事を全力でやってしまう。
それが、ゆかりやだだねこ達なんじゃないかな?」



アルハマは驚いた様な顔で参謀を見つめる



アレクサンドラ「理由なんて、後からくっついてくる様なもんだよ。
重要なのは、『理由』じゃなくて『思い』だぜ?アルハマ」


今まで忘れていたのかもしれない
魔王という責任から、数値やデータだけで全てを無理矢理合理化させようとしていたのかもしれない


下界で旅して初めて分かった


この旅は決して暇つぶしなんかじゃない
本当の自分を見つける為の、大切なクエストだったのだ


今アルハマが思う事
アルハマが心からやりたいと思う事
そんなの、最初から決まっていた


他種族だから、魔族だからとか、関係無かったのだ
だからアルハマは杖を手に取り、参謀にこういった


アルハマ「行くぜ。参謀」
アレクサンドラ「了解だ。アルハマ」
いいね! 28 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる