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光の魔法使い

ひろりん~

[ひろりん~]

キャラID
: LK276-113
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 魔法使い
レベル
: 85

ライブカメラ画像

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ひろりん~の冒険日誌

2015-04-25 20:22:54.0 テーマ:その他

アルハマ外伝『アルハマの理由』第7話~抗え、その意志を貫け~

だだねこ「もう限界ですって~!数が違いすぎるっ」
ゆかり「でもここで止めないと!」


二人はこれまで何体もの魔物を屠り去ってきた
だが、敵兵力は約3万
二人でどうこうできる次元の話ではない

信念だけで守れないことがあると、思いたくなかった


だだねこ「アレクサンドラにアルハマ~ッ!何してるんだよーっ!」


ゆかりは今も覚えている
アルハマのあの顔を
自分にも、そんな経験があったから
アルハマがどんなことを思っているのか、何となく分かった


ゆかり「アルハマはさ。なんだか、自分の思いと色んなモノが交差してる。
まるで悪者が正義に目覚めちゃった感じかな?」



だだねこには、あまりよく分からなかった
でも、二人はきっと無事だろう
きっとどこかで、頑張ってるのだろう
今はそれだけで十分だ


ならば、自分も頑張らなくてはいけない
そう思って、錫杖に魔力を集中させたその時!


だだねこ「危ない、後ろっ!!」


ゆかりの背後からデビルアーマーがその斧をゆかりに振り下ろす!

結界は既に消えてしまっている!


ゆかり「きゃぁっ!」





アルハマ「アローフレンジング!」

振りかざしたペルダンディーが紅い光を放ち、天から極光を放つ!
輝ける光に撃たれながら、デビルアーマーとその周囲のモンスターは一斉に倒れる

だだねこ「アルハマ~っ!来てくれたんだね~っ!」
アレクサンドラ「俺も来たんだが・・・」

二人はゆかり達に合流した


ゆかりはアルハマの顔を見やる
その顔は、自由に満ちあふれていた
心に灯った情熱の炎が、燃えさかるぐらいに熱かった
深海なんて思わせない、そんな顔だった

アルハマ「俺が今やりたいことをやっているだけだ。これはただの気まぐれだ」
ゆかり「それでも嬉しい。来てくれて」


これで仲間が増えた
共に戦う仲間が



だが、やはり想いだけで進めない道や壊せない壁はある
その想いが、様々な要素と混ざり合うことで、人は強くなれる
人間だって、魔族だって



望遠鏡で周囲を見渡すだだねこ
だだねこ「もうすぐ次の敵が来ますっ。ここだけ守っていても意味がありませんよ!」
ゆかり「そうだね。四人でどれだけ守り抜けるか」




参謀は脳内で素早く計算式を展開する
素早い頭の回転によって、辺りがまるでデータ化したように見えてくる
戦力、時間、進撃速度、破壊ペース

2手に別れても勝率は0
4手に別れたらそれこそ全滅だ

守れるところだけ死守して守るか?
いや、奴らはここ一帯を破壊し尽くす
どのみち死んでしまう


参謀は頭を抱えながら考え続ける


ここを守りながら、誰も犠牲にならずに済む方法は




だだねこがふとこんなことを言い出した

だだねこ「あ~ぁ。どうせなら守る側じゃなくて責める側になりたかったなぁ~」


アレクサンドラの思考が一瞬停止する


アレクサンドラ「だだねこ。それはどうして?」
参謀の問いにだだねこは答える

だだねこ「そりゃぁ、守るだけのこっちに比べて、相手は攻撃のタイミングも全て握っているし、
いざとなれば逃げられるよね。『攻撃こそ最大の防御』~、なんちゃってw」



アレクサンドラ「それだ!それだよだだねこっ!」
いきなりだだねこの方をつかむ参謀
どこか凄く嬉しそうだ


アルハマに参謀が解説をする


アレクサンドラ「ここを守るという発想を捨てる。ここは守らない。でも、逃げない。
つまりこちらが敵を殲滅すれば、守る必要は無い」


つまり四人は守るのではなく功めることによって守るのだ
『攻撃こそ最大の防御』
とあるポケモントレーナーがよく言っていた


アルハマ「それなら俺が『あれ』をぶちかます」
参謀に向かってアルハマが言い放つ

アレクサンドラ「しょ、正気か!?確かにゾーン全範囲対象の攻撃魔法だが、あれはゾーン内の生命全てに攻撃するものだろ?
最悪俺らも死んじゃうぜ?」

アルハマの究極魔法
起死回生の一撃であり、諸刃の剣でもある
だが、ここに一人だけ、みんなを守れる力を持った人物が一人いる


アルハマ「心配ないよな。だだねこ?」

いきなりの呼びかけに困惑するだだねこ

だだねこ「な、何です?」

そういうとアルハマは懐から虹色のオーブのようなモノを取り出す

アルハマ「『広大なるワールドギャザラーズオーブ』っていう超絶レアアイテムだ。
これを使えば魔法の対象を世界全体に設定できる」


それは魔族の至宝であり、財産
最終的あの計画で使用するはずだったが、気が変わった


アルハマ「結界は敵に対してはかけられないが、一般人や野生動物にはかけられる。
だだねこはこのオーブを使って世界全体に結界を展開して欲しい」



だだねこ「えぇぇ~!世界に結界をぉ!?」



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