ひろりん～の冒険日誌

ルナの誕生日に向けて、食材探しに出たチトと悟空
立地条件的にも、ここの近くには大量の食料が自生している


チト「悟空！この果実美味しそうだよ～！」
悟空「レットベリーじゃねーか？ケーキの飾り付けやジュースに出来るな」


早々に見つけた紅い木の実
つやのある光沢と芳醇な匂いが食欲をそそる果実だ
沢山自生していたのでまとめて摘み取る２人

そしてそこら辺の果実も合わせて収穫し、ハウスに戻る事に




ちなみにチームハウスの名前は『雲雀の宿り木』と言う事になった
元々周囲に生えていた木に、雲雀が沢山止まっていることから名付けられた





雲雀の止まり木のキッチンにやって来た一行
キッチンでは、女性陣をはじめとするみんなが今夜の誕生会に向けて料理を作っていた


ペリ「おお、沢山持って来たねぇ」
ルナ「美味しそうです！」
まなっち「ほわぁぁ！その輝き！まるで宝石ですね！和牛とセットで捕食したいっ！」
ひろりん～「和牛って俺の事じゃないよねぇ」
まなひよ「十中八九あんたの事ね」
ラム「せいぜい美味しく食べることにするわっ♪」
カイル「みんな、冗談がヒートアップしてるぞ！」



そんな雑談と共に料理を作っていた一行

丁度お昼になったので作業を中断して昼食を取ることに


昼食は簡単にサンドウィッチと先程２人が取ってきたレットベリーを添えて頂くことに


りな「このサンドウィッチ絶品だな！」
ショイチ「そりゃ家の女性陣は料理がみんな上手だからなぁ」
ウィリアム「かなりいける味だな。このレットベリーがまた美味い」

なんだか凄く幸せだ
ただの昼食なのに、こうして１５人の仲間達と一緒に食べることが出来て
そんな事を、アスランは考えて居た


昼食を満喫し、幸せなひとときが過ぎようとしていたその時だった！


なんだか頭が痛くなってきた
汗がにじみ出し、意識が朦朧としてきた
アスラン「げほっ･･･なんだか苦しいっ･･･」
耐えきれず机に倒れ込むアスラン

悟空「おい、大丈夫かアスラン」
悟空が心配そうに駆け寄る

さらにその時だった！


バタッ！バタッ！


次から次へとみんながアスランのようにばたばたと倒れだした！
ペリ「何これっ･･･まさか食中毒？」
カイル「まじかよっ･･･」

チトは無事なららしく、みんなの元へ駆け寄る
チト「ルナっ！しっかりしてルナっ！」

ルナもまた謎の苦しみで倒れ込んでいた


ウィリアムは無事だった
何故ここまで症状が別れているのか
テロか？
罠か？
それよりも事態は深刻だ

ウィリアム「動ける者は急いで病人を２階の病棟へ！」
りな「わっ、分かった！」
ラム「了解よ。でも、この症状･･････まさか･･･」




病棟
無事だったメンバーは悟空、チト、きょうすけ、ウィリアム、りな、ショイチ、ラムにマルクだった
マルク「アスラン･･･大丈夫か？」
アスラン「平気平気。こんなのすぐ直るって･･･････」


ラム「いいえ、事態は深刻よ」
ラムがその言葉を遮るように言い放つ

ショイチ「どういうことだよラム」
きょうすけ「どのぐらい深刻なの？」

その質問に対し、ラムはチトと悟空が取ってきたレットベリーの山を取り出し、
いきなりそのレットベリー達を２つのグループに分類し始めた
どれも同じに見えるが、これは一体･･････


ラム「２人が取ってきたレットベリーのような果実。この中に有毒な種類が含まれていたようね」

伝えられたのは衝撃の事実
悟空「んで、それは一体何なんだ？」


ラムは解説する
ラム「一番左のグループは普通のレットベリー。そして右のが通称悪魔の果実と呼ばれる『デットベリー』よ」

デットベリーとはレットベリーによく似た猛毒を持った果実
様々な症状と共に、１週間後には確実な死が訪れる
発病に個人差はあるが、大体１，２日経てば発病する

だがみんな食べてすぐに発症してしまったらしい



チト「僕のせいだよぅ･･･まさか毒があるなんて」
悟空「完全にやっちまったな。治す方法は無いのか？」

ラムは深刻な表情で答える
ラム「スフィアベリーと言う蒼い果実なら解毒可能よ。だけど･･････」
ウィリアム「だけど･･････？」



ラム「砂漠にあるエルメス王国周辺に自生しているけど、最近全て王国の住民が刈り尽くしたって言うわ。
望みがあるとすれば･･････コロシアムね。」


エルメス王国は砂漠に位置する巨大な王国
その城下町の一角にあるコロシアムで優勝すれば、高価なアイテムをゲット出来る
かなり難易度が高いらしいが、問題はそこじゃない


りな「エルメス王国って･･･私の国っ？！」