あらすじ
一行はコロシアムに出場
チトはフェンと出会い、悟空はなにやら・・・
一行はコロシアムに立っていた
歓声、闘牙、殺気、決意
全てが入り交じる、弱肉強食の世界『コロシアム』
ルールは簡単
最大8人のグループでエントリー
一戦で参加出来るのはグループの中で選ばれた最大4人のパーティー
相手の人数が3人以下だった場合、少ない方に多い方は人数を合わせる
相手が降参、気絶、死亡すれば勝利となる
悟空「いよいよだな」
りな「全力で頑張りますっ・・・」
きょうすけ「初戦だし気楽に行こう」
ウィリアム「気楽に、ねぇ」
俺たちは悟空、チト(フェン同伴で一カウント)、りな、ウィリアム、ショイチ、きょうすけ、マルクの7人で挑む
初戦はこのメンツで挑む
ナレーターの声が響き渡る
『初戦はおっさん一人にガキ三人って大丈夫かぁ~?』
観客のあざ笑いを無視し、武器を構える
『レディーファイト!』
襲いかかってきたのはサマーウルフの群れ12体
きょうすけ「行くよっ!」
手筈通り、きょうすけは傘を空高く掲げ、銃口から何かを撃ち出す
それは激しいフラッシュを放ち、砂漠を照らした
初撃を封じ、そこから一気に畳みかける!
何故か元気いっぱいの悟空は右足に力を入れ勢いよく振り回す!
悟空「旋風天駒!」
疾風が刃となり、3体を吹き飛ばす
ウィリアム「そらっ!」
放たれた投剣は大群の中央で回転したまま静止する
回転は激しくなり、やがて一つの台風となり、一気に吹き上げる
束縛されたサマーウルフにりながとどめを刺すべく棍を構える
りな「赤土よ、目覚めて貫くは我が信念の証っ!」
勢いよく砂漠のフィールドから付き立てられたのは、大きな岩槍の数々
それらは竜巻に吸い込まれ、即席の連携となった
りな「合技・クラックテンペストッ!」
その合技に破れ、残りの9体は息絶えた
『なんと、僅か1分で勝利してしまったぁーッ!』
あざ笑いが声援に変わり、コロシアムを揺らした
初戦突破だ
チト「お疲れ~」
フェン「凄かったですよ、皆さん」
マルク「ん~、フェンの言葉は理解出来ないなw」
控え室でモニター観戦していた3人
フェンはこの日の朝に紹介済みだ
悟空「まあ、初戦突破だからねぇ~」
りな「本番はここからですね」
残る戦いは3戦
気を引き締めて行かなければこちらが死んでしまう
ここからは対人戦となる
より強い猛者達が待ち構えるだろう
マルク「おい、みんな。モニター見ろ!」
いきなりの呼びかけ
一同はモニターを見つめる
そこにいたのは・・・
ウィリアム「クライ・・・。参戦してたか・・・」
『お次はナイフ一本私服の青年!殺る気あるのかぁーッ!』
クライ「ほざけ偽善者」
冷たく言い放ち、ナイフを取り出すクライ
対するはサマーウルフ3体
『レディーファイト!』
一斉に遅いかかるサマーウルフ達
クライ「みんな死んじゃえ」
パチンと指を鳴らし、時が静止する
空を飛ぶ鳥も、観客もナレーターも、みんなも
いきなり鮮血が迸り、サマーウルフは絶命した
そのナイフには血がべっとりと付着していた
静寂が訪れ、誰も今の現象を説明できなかった
『勝者、クライ・・・僅か1秒・・・で・・・』
ナレーターの声が空しく響き渡る
クライ「一秒じゃなくて一瞬だよ。僕の能力を甘く見るな、ハゲ」