あらすじ
悟空の体乗っ取ったアルバート暴走中
空中に生成された6本の異なる属性の剣が
回転しながら闇に立ち向かった
ひろりん~「エレメンタルウェポンズ!」
地水火風闇で動きを牽制しつつ
本命の光をクリーンヒットさせる
弱点を突かれ、消耗の激しいアルバート
が、諦める気は無いようだ
そんな彼の左側から躍り出てきたりなが
即座に棍を回転させつつ
魔法を付属させる
炎を纏いながら回転するそれは
まるで火車だ
りな「大円灼火陣!」
暗闇に炎の軌跡を残しつつ、迫り来る攻撃に耐えられない様子のアルバート
アルバート「ちぃっ!どいつもこいつも邪魔をっ!」
ショイチ「お前は絶対にここで止める!」
決意表明の直後、彼の鞭が吸い込まれるように
地面の中に『入った』
それは地響きと共にアルバートの下からいきなり飛び出し、そして襲った
それはまるで意志を持った蔓とでも言えば良いのか
触手の様にうねりながら襲いかかるそれは
次々と地面から飛び出してくる!
ショイチ「アーシー・サーペンツバイト!」
闇で全身を覆ってガードするも
悟空の魔力が少ないのが幸いして闇を出すのも辛そうだ
このまま押し切れるか?
息を切らしながらも、諦める気は無い様子のアルバート
アルバート「くそっ・・・邪魔だっ!」
ひろりん~「おいっ!だからその体で活動するな!」
アルバート「・・・『ブラインド・メア!』
会話の最中に発動させた『煙幕魔法』
闇が空間を覆い尽くし
天井から降り注ぐ月明かりまで届かない
ショイチ「うわぁっ!何も見えないっ!」
りな「ひ、光を!」
とっさにスピリッツリバーの光で周囲を照らそうとするりなに
忍び寄る魔の手
あと5メートル
4メートル
3メートル
2メートル
1・・・
びゅおっ!
突如暗闇の中を駆け抜ける『なにか』が
空を切り正確にアルバートの元へたどり着き、
その白い体を空中に浮かせ
牙を向き、噛みつく!!
フェン『ライトニングファング!』
雷光の光が暗闇を打ち消し
眩いまでの閃光がアルバートを襲った
アルバート「がぁぁっ!・・・狼?」
突然の邪魔に動揺するアルバート
チト「ええっ?ご、悟空?何やってるの?」
ひろりん~「チトッ!ナイスタイミングで悪いけどそいつは悟空であって悟空じゃない!」
ルナ「なぞなぞです?」
合流したチトのグループは、この祭壇まで無事にたどり着いたのだ
そして、その中に見慣れない人影が一人
ショイチ「そちらの女性は?」
その中には白の袴を身にまとい
錫杖を掲げた女性が一人いた
だだねこ「初めましてっ!私はだだねこと申します!仲間と遺跡を探検してたらはぐれてしまいまして・・・
そこで偶然であった瀕死のカイルさんを助けた者です!」
カイル「悪い人じゃないのは保証するぜ」
だが、そんな会話にも興味なさそうにアルバートは次なる攻撃を放とうとする!
更に闇を集中させ、ビームのようにして放つ!
アルバート「ダークレイ!」
だだねこ「会話の途中で攻撃とはデリカシーなさ過ぎですっ!『結界要塞』!」
瞬時にして展開された魔法陣の内側に居る仲間を守る
エリア型集団保護魔法だ
闇の光線はその結界の前に空しくはじけ飛ぶ
アルバート「くそっ!次から次へとっ!」
カイル「悟空相手はやりずらいけど、こっちは何度も手合わせしてんだよっ!」
お構いなしにつっこむカイルは天空の剣を振りかざし
素早い4連撃を見舞う
疲弊しきったアルバートには全てを躱しきれない!
アルバート「ああっ!」
追い打ちをかける様にしてりなとルナが戦場を駆け抜ける
ルナ「エナジーボールッ!」
りな「ヘイスト・マジックッ!」
撃ち出されたエネルギー弾がりなの『魔法加速呪文』によって超高速でアルバートを狙い撃つ!
直撃したエネルギー弾はアルバートに深い痛手を負わせる
意識もはっきりしない様子だ
アルバート「くっ・・・。俺のっ・・・憎しみは・・・終わらないっ・・・たとえ・・・俺が死んだとしてもっ!」
尋常じゃない殺気
そしてあふれ出る決意
何が過去にあって
何が彼をここまで駆り立てるのか
分からなかった
ひろりん~「過去に何があった!?何がそんなに憎い?」
思い切って問いただすひろりん~
するとアルバートはゆっくりと口を開いたのだった
アルバート「じきに分かる。俺の『片割れ』がお前の仲間の男との接触を確認した。
片割れはそいつを『記憶解放者』と認識したらしい。
今頃俺の記憶を解放して見ているはずだ」