あらすじ
大量の魔物相手に苦戦を強いられる一行
悟空「敵さん多すぎじゃね?」
アイゼル「今に始まった事じゃ無い。黙って手を動かせ」
悟空「なんかアイゼルめっちゃ毒舌なんだけど・・・」
チト「頭下げてっ!フレアウィプス!」
玉が底を尽きてきたチトは、焦りの表情を浮かべている
同じくして戦っているフェンも疲労気味だ
フェン『はぁっ。んもぉなんでこんなに多いんだよっ』
アイゼル「恐らく奴らの根城がすぐそばに有るんだろう。それはそれで好都合だ」
アスラン「なんで?全然全く断然いい状況じゃないよっ?w」
アスランは雪原を蹴って雪男の首へ『ウィンドランス』をぶちかます
近距離で放たれた遠距離技は威力を保ちつつ首元へ爆発的な暴風を引き起こした
風が収まるのを待つ間にりながスタッフ片手に勢いよく殴りかかる
りな「スピリッツリバーッ!」
光のスタッフが追い打ちをかける
雪男は大きな地響きによって倒れたが敵は減る気配を見せない
ルナ「駄目ですっ。敵の数が多すぎてダメージコントロールすら出来ません!」
ルナは一人で全員のHP管理を行っているが、この数ではそれが思うように進まない
こうなればルナのMPが尽きる
そうなれば全滅だ
ルナに迫り来る狼をきょうすけ~が止めに入る
きょうすけ~「孤雲雷槍風雅弾!!」
ここ一番の大玉を繰り出したきょすうけ~
傘の先端から勢いよく吹き出したのは雷雲
雷雲は敵を包み込み、範囲内の相手を電撃で仕留める
立て続けに悟空が大地に向かって放った「ライトニングスカー」が雪原の雪の水分を伝って弱った狼を一網打尽にする
もう軽く100は倒した筈だ
この数は一体どこから湧いて出る?
長期戦は避けられないが、慣れない極寒の環境では思うように戦えない
ならば上等手段に出るしかない
アスラン「逃げよっか」
悟空「アスランに一票」
りな「同じく」
ルナ「賛成ですっ」
ウィリアム「逃げるのも戦略の内ってか」
チト「玉ももう無いし・・・」
フェン『逃げましょう・・・』
アイゼル「俺は反対だ」
一同「ぇ?」
悟空「アイゼルさん今何と?」
アイゼル「逃げるのは反対だ」
悟空「どう考えても逃げるが先決だろ!頭are you ok!?」
アイゼル「俺は正常だ」
悟空「じゃあなんでっ」
アイゼル「お前らここ周辺の地理理解してるか?」
悟空「いいえ、全然全く」
アスラン「馬鹿だからね」
アイゼル「これだけの魔物がなぜ現れたのか凄く疑問に思っていた。ここ周辺の魔物は通常「ウルフ」や「野ウサギ」系魔物が良いところだ。なのにみんな凶暴化して雪男に雪女にブリザードに骸骨兵ばかりエンカウントする」
ウィリアム「っ、まさかこいつら全員誰かの差し向け?」
りな「ナイトメアの奴ら以外考えられないね」
ルナ「大精霊の捕縛・・・ですね」
チト「確かこの近くには『ツーベルクの町』があったよね」
つまり、ここの魔物は全てが全て奴らのさし向けであってどうやら自分たちが出会ったのは
『町を襲う予定の魔物の軍勢』と言う事になる
その証拠にここには姿を見せないモンスターが目を真っ赤にして襲いかかってくる
恐らく『バッカスの酒』だろう
砂漠での戦いが蘇ってくる
魔物を興奮状態にして・・・
つまりアイゼルは、ここで逃げたら町に被害が出ると言いたいのだ
悟空「んならそうと最初から言えってw」
アイゼル「察しろ」
ウィリアム「まぁ逃げるわけにはいかないな。連中が絡んでるとなると先に大精霊を奪われかねない」
りな「町が襲われる理由は分からないですけど、引けませんね」
だが、そうだとしてももう自分たちは十分に戦った
もう弾薬もMPもHPもポーション類も全て使い果たした
これ以上何をしようと言うのだ?
無理に戦っても被害が出るだけだ
どうすれば・・・
アイゼル「地形を利用しよう」
きょうすけ~「地形?」
アスラン「確かこの近くには山脈が連なってる・・・うまくいけば谷底に落とせるね」
りな「興奮状態の敵なら誘導しやすいしね」
チト「だけど、誰がやるの?」
フェン『ここは僕に任せて欲しい』
悟空「悪いアイゼルかチト訳して笑」
チト「フェンがやってくれるって」
悟空「よしフェン、頑張れ!」
フェン『やる気失せたわw』
第6話終了