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パンツマスク

[パンツマスク]

キャラID
: GG268-419
種 族
: ドワーフ
性 別
: 男
職 業
: 武闘家
レベル
: 97

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パンツマスクの冒険日誌

2016-10-28 01:45:58.0 テーマ:イベント

本当は怖いハロウィンイベント



パンツマスク(以下:パ) あの~特殊メイクってどんな仕組みなんですか?



店員(以下:店) 簡単に言いますと特殊メイク装置AとBが

あり、まず「特殊メイク装置A」に入った物を分子レベルでスキャンし

その「分子構造」の情報が移動先の「特殊メイク装置B」に転送され

そして「特殊メイク装置B」の方で転送された情報を元に

その「分子構造」を再現するわけです

つまり…特殊メイク装置Bからは貴方の情報を元にしたウェディが出てくるわ

わけです



パ:あれ?特殊メイク装置Bから新しい僕が出てくるなら

特殊メイク装置Aに入った僕はどうなるの?




店:スキャンした後は「分子破壊光線」で粉々、一瞬で灰です









パ:え?何言ってルの?それじゃあ僕が死んじゃ…


店:いいえ、特殊メイク装置Bから出てくるウェディも貴方です、脳も記憶も

心理的にも同じ貴方が向こうに現れるのだから

死なないってことになります




パ:え…でもAに入った「今の僕」はナントカ光線で

消滅するならBから出てくる僕は「今の僕」じゃないんじゃ…


                                                
店:はぁ…

いいですか!?貴方が「今の自分と同じ分子構造でなければ

自分とは言えない」と主張するなら馬鹿げてます

何故なら「数分後の貴方」は「今の貴方」とは違う分子の配置になって

あるのですから












パ:そ…そんなの信じられません

そうだ!僕にはココロがあるんだ、同じ分子構造でも

Bから出てくるパンツマスクは違うココロを

持ってると思う


店:…ココロ?        ハハハ

アリや蜘蛛にココロがあるかどうかなんて誰にも分からない

そして人間にだってココロがあるかどうかも原理的に誰にも分からない

ココロを持っているかどうかなんてナンセンス!





…しかし、Bから出てきた「パンツマスク」を

フレやチムメンは「パンツマスク」と認識してくれますよ

何故なら「ココロ」を持った存在に見えるんですから



パ:いや!違う!それでもそいつは僕と「違うココロ」の奴なんだ!



店:どうしてですか?他人からしたら「Aに入ったパンツマスク」も

「Bから出てきたパンツマスク」も全く同じ

見分けはつかないどちらも「ココロ」を持ったパンツマスクにしか

見えないのだから




パ:違う、違うよ!絶対に違う!

確かに「他人にとって僕のココロ」はそうかもしれないけど

でも「この僕にとって僕のココロ」はそうじゃないんだ!

Bから出てきた僕を世界中の人達が

「パンツマスク」と言ってもソレは決して「僕」じゃない




店:少し落ち着いて考えてください

毎日会ってるフレやチムメンもこの装置をご利用されてます

それでも貴方はなんの疑問も持たずに一緒にPTを組んでるじゃないですか

彼らに「本当のココロ」があるかどうかなんて貴方にとって



 ど  う で  も  い  い  こ  と  じゃないんですか?



そして、それは他人側からすれば全く同様…

貴方に本当のココロがあるかどうかなんて貴方以外には

全く関係のないこと、どーでもいいことなのです!

社会も両親も友達も恋人も「パンツマスク」という形式・記号が存在し機能

してればそれでいいんです

仮に「貴方のココ」が別人のココロに入れ替わっても

どーでもいいことなんですよ

結局「本当の貴方のココロ」なんて世界の誰も必要としてなんですよ











『違う!お前は間違っている!』




パンツマスクはそう言うと特殊メイク装置の前で崩れ落ち

そして、涙を流した…

「ココロ、イシキ、タマシイ」そんな普段考えたこともない言葉が

頭の中を駆け巡った…




ひとしきり泣き終え幾分落ち着きを取り戻してきたパンツマスクに

店員が問いかける  




店:どうしますか?キャンセルしますと一年後まで予約をお取りできませんが






その言葉でパンツマスクが出した結論は


―イベントだしやってみるか―

であった 


皆これで種族を変えて楽しんでるのに自分だけ楽しまないなんて

損してるようで堪えられなかったのだ…



『じゃあ行ってくるよ』





―そうさ、大丈夫みんな使ってるし


こうして「僕」はAに入った

 
―Bから出てくる「僕」が「この僕」で ありますように


そう願いながら…











『いってらっしゃい』




そう言う店員さんの笑顔がなんとも言えない不気味さを出していた









 
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