コロニールの冒険日誌

４．ダイス判定

夜宴館の探索には、危険や恐怖が付きまといます。
突然襲ってきた危機に対して、ＰＣが上手く対処できたかどうかを試すためのシステムが、ダイス判定です。
判定は主に、探索カードの指示に従って行う事になります。

【判定の行い方】
判定を行う場合、どの能力値で行う判定かと、何個のダイスを振るかが指示されます。
プレイヤーは、指示された数の６面体ダイスを振って下さい（会場に設置されています）。
振るダイスの数は、判定が必要な行動の困難さによって決定されます。
振るように指示された全てのダイスの出目を足し合わせ、それが現在の能力値より低い数であれば判定は成功。高い数であれば判定失敗です。

【能力値の消耗】
判定を行う度に、判定に使用した能力値は「１ずつ減少」していきます。
（有利な個性がある場合は０、不利な個性がある場合は２ずつの減少になります）
つまり、どんなＰＣであっても、同じ能力値を何度も使い続けていると、少しずつ行為の失敗や精神の錯乱、あるいは…死が近づいてくるのです。

【戦闘判定】
時には、脅威をもたらす何かに対し、身を挺して立ち向かわなければならない時があるかもしれません。
戦闘判定に使う能力値は体力と注意力です。

攻撃する際…体力の数値を基準に、ＧＭの指示に従って判定を行って下さい。
成功の数値が出た場合、能力値とその数値との差がダメージの基準値となります。
実際に相手に与えられるダメージは、ＰＣが素手の場合「基準値÷２」です。
武器になるものを持っている場合、割った後の数値にいくらかボーナスがある事でしょう。
シナリオ中に強力な武器を見つける事ができたなら「÷２」部分を相殺できるかもしれません。

防御する際…体力、または注意力のどちらかを基準に、ＧＭの支持に従って判定を行って下さい。
成功の数値が出た場合、能力値とその数値との差が、ダメージ軽減の基準値となります。
実際に軽減できるダメージは「基準値÷２」です。
攻撃する場合と同じく、シナリオ中で何か有用なものを見つけていれば、軽減率を更に上げられるかも知れません。

尚、戦闘判定も立派な「判定」です。攻撃・防御を行う度に、使用した能力値は減少していきます。
館の怪異は、冒険者の手には負えないものである事がほとんどです。
そしてＰＣの戦おうとしている相手が、ＰＣと同じように能力値を消耗していくとは限りません。
できる限り無駄な戦闘は回避し、うまい解決方法を見つけ出す事をお勧めします。


５．精神状態

怪しげな館の探索は、緊張や恐怖を伴うものです。ＰＣが常に健やかな精神状態でいられるとは限りません。
ＰＣの精神力が最大値の５０％を下回ると、精神状態が一段階悪化します。
最大値の２５％を下回ると、更に一段階悪化します。
精神状態が悪化するに従い、様々なマイナスの効果が発生してしまいます。
また、一度低下した精神状態は、精神力を２５％・５０％以上に回復させても、良くなる事がありません。

【精神状態の段階】
・通常
コマの色は青です。ＰＣはまだ、落ち着いた精神状態を保っています。
特にマイナス効果はありません。この状態を保つのが理想です。

・消耗
コマの色が黄になります。少しずつ精神的に蝕まれている状態です。
この状態で２回行動を行う度（＝２ターンに１回）ＧＭのダイスにより、様々なマイナス効果を持つ精神異常を付与されてしまいます。

・衰弱
コマの色が赤になります。もはや精神状態は最悪です。
１回行動を行う度（＝毎ターン）ＧＭの「任意で」様々なマイナス効果を持つ精神異常を付与されてしまいます。