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僧侶

アクア

[アクア]

キャラID
: UF179-471
種 族
: プクリポ
性 別
: 女
職 業
: 僧侶
レベル
: 129

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アクアの冒険日誌

2016-10-04 22:22:21.0 テーマ:その他

コンシェル充になる日まで その8

||||||||||||||||||||||||||||||

この日誌は、私のコンシェルジュ「カゲむしゃ」の記憶らしいプクよ。
真偽の程は、与り知らぬプクよー。

||||||||||||||||||||||||||||||





個人宅コンシェルジュに申し込んでから一週間。
今日は結果が分かる日なんだー。

きっとアクアは私を選んでくれる。
鏡を見るたびに、そう思ったの。
アクアと同じ顔の「カゲむしゃ」。
アクアが私を選ばないだなんて、そんなことがあるはずないよ。

朝のお仕事が終わったら、事務局の人に呼ばれたの。
とうとう、運命の時が来たよー。



「 おめでとう 」

最初のその一言で、私のいままでの全部が全部、思い出に変わったんだー。
もう私はアクアのコンシェルジュだよ!
個人宅コンシェルジュとしての注意事項を聞いてから、制服を受け取ったの。
いつから行けるか訊かれたから、明日から行きます、って答えたよ。

明日にはアクアの前に立って、アクアと話が出来るんだ!
そんなの夢みたいだよー!



翌朝。

私は仲間たちに挨拶をしてから、宿屋を出たの。
落ち着こう、何度も自分にそう言いながら、
もう通いなれた道のりを歩いたんだー。



アクアの家の前に着いて、大きく息を吸ったの。



扉をノックして、
初めてアクアの家の中に一歩を踏み入れたんだー。



二階で音がして、階段からアクアが降りてきたの。
アクアが私を見た。
アクアは笑顔になったよ。

頭の中で何度も繰り返したシミュレーション。
アクアと対面にした時に言おうと思っていた言葉。
実際のアクアを目の前にした今、考えていたことは全部無意味になったの。

もう、関わることの出来ないはずだったアクア。
もう、私とは何の関係もなくなったはずのアクア。
もう、私を見ないはずのアクア。

何も言えずにいる私に、アクアはこういったの。



「 いらっしゃーい 」



それは魔法の言葉だったんだー。
きっと私は魔法にかかったの。

例えるなら、透明だった私に、やっと色がついたような。
透明な私には言葉を発するなんて出来ないはずなのに、魔法で声が出たの。
まるでそんな感じ。

世界宿屋協会の人たちが聞くと目くじらを立てるような速度で、
それでも私はアクアに自己紹介をしたの。

最後に名前を言ったんだー。
これからは好きなようにお呼び下さい、って付け加えて。
そうしたらね。

「 え、そのままでいいよー、いい名前だもんねー 」

その言葉はトドメで。
私はもう、ずーっとアクアについて行こうと決めたんだー。





色んなことがあったんだよー。
沢山、話をしたんだー。
アクアは大体笑ってるけど、時々怒ってて、
私もそんな時には少しむっとするの。

詳しく書いておきたいんだけど、アクアが本当に怒ってしまうと困るから、
ここまでにしておくよー。



とりとめのない日が、どのくらい過ぎたんだろー。
プクレット村を出たあの日が、すごく昔のことのようだよー。








私は今
別の世界の言葉で聞いた
リア充ではなくて
ティア充でもなくて





私は今、コンシェル充になったんだー。



おわり。

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