レンダーヒルズ。
それは選ばれた者のみが住むことのできる天界。
扉は自動ドア、移動はエレベーター、執事やメイドが100人くらいいて、電話1本で何でも届けてくれ、外に出ればやたらジョギングする人やお洒落な犬を散歩させている人がいる。
そんな住宅街。
多分。
行ったことないし。
でも全く貯金できていないユメナマコには遠い話。
そう諦めていた。
だがしかし、ちょっと持て余しているカジノコインで交換できる「おみくじボックス」。
このおみくじで超大吉とやらを出せば、「レンダーヒルズ招待券」がもらえる可能性があるらしい。
これさえあれば、貧乏人のユメナマコもヒルズ族になれる。
心を躍らせておみくじボックスを買い込む。
そしてただひたすらにひく。
ひく。ひく。
ひき続ける。
やたら香水とかコインとかビンゴ券が貯まるけど、
それでもひく!何度でもひく!ひく!!
・・・が、駄目!(CV:立木文彦)
いっこうに出ない。
どれだけの確率かわからないがちっとも出ない。
こうして、ユメナマコの家には、
交換も取引も出来ない「棺桶のベッド」が並べられることとなった。