解答と解説(前編の日誌の答え合わせ)
各25点、75点以上で合格
① ウ
ドワーフが集まることを『どわどわする』という。
② ウ
現在ドワーフ♀は全体の6%存在している。サブキャラとしての需要が高いといわれている。
③ ウ
かつてドワーフは闇耐性を持っていた。属性耐性は種族ごとに異なり、オーガ炎、ウェディ氷、エルフ風、プク光となっていた。耐性は一律20%という破格の数値で、当時は炎属性の攻撃をするボスが多かったためオーガが人気だった。※現在では種族の先天的な属性耐性は廃止されている
④ ウ
他の選択肢を選んだ場合、合計点数から25点を引く。
おまけ
【新人アイドル 公演前の一幕】
「いっけなーい! 遅刻遅刻~!」
陽も沈み始める夕方、制服姿の少女が慌てた様子で町を駆け抜けていく。彼女の名前はルリ。王立アスフェルド学園に通う学生だ。整った顔立ちに澄んだ空のようなアイスブルーの髪が流れ、道行く人々は彼女とすれ違うたびに足を止めて見入っている。
「くじ売り場があんなに混んでるとは思わなかったなぁ」
彼女の手にあるのは『アストルティアハッピーくじ』。不定期に発売、抽選が行われ、特等が当たれば6億ゴールドが手に入るという、まさにアストルティアに暮らす人々の夢だ。くじ売り場は常に人で溢れている。ルリもまた、夢を掴もうとする者の一人として列に並び、想定以上に時間を取られてしまっていた。
遅れを取り戻そうと必死に走り続け、そろそろ体力が尽きるかという頃、ようやく目的地である建物に着いた。呼吸を整えてからドアを開ける。
「すみません、遅れました!」
ロビーでは数名の少女が思い思いに過ごしており、その中の1人が反応した。
「ルリちゃんやっほー☆ 新人が遅刻するなんて、キミはアイドルを舐めてるのかナ? とうこん討ちしてあげるからじっとしててね♪」
「R先輩ごめんなさい! とうこん討ちだけはやめて~!」
R先輩と呼ばれた少女はルリに近づくと、右手に闘気を溜め始めた。頭にある大きなリボンが闘気に合わせて発光している。
「MGMG……ククク、Rのやつ相変わらずすげぇ闘気だな」
「愚かな。聖光教主様の前では無力です。あなたたちも祈りを捧げなさい」
他の少女たちにはルリを助ける気がないらしく、我関せずといった様子だ。Rによって闘気の籠められた手が振り下ろされようとしたそのとき、
「あなたたち何を遊んでるの。今日は公演なんだから早く準備しなさい。ルリも、DWKの一員として自覚を持ちなさい」
大きな箱を抱えた少女が奥から登場し、どわっこらしょとその場に箱を降ろした。
『おはようございます! 女将!』
さっきまでの雑然とした雰囲気は消え、その場にいた全員が現れた少女に一斉に挨拶をする。一言で場をまとめたこの人物は、皆から女将の愛称で慕われている。
「(ふぅ、助かったぁ)」
ルリは学生として勉学に励む傍ら、この女将を中心とするグループに先月から所属し、放課後の時間にアイドル活動をしている。
遅刻を反省しながらも安堵しているルリを余所に、場では女将が運んできた箱へと注目が集まる。
「おっきな箱だね! 何が入ってるのかナ? ギャハハ(^◇^)」
「よくぞ聞いてくれました! 前から話していたように商店街の方々がうちのスポンサーになってくれました。そのPR活動として、今日の公演はみんなでこの衣装を着て行くよー!」
そう言って女将が箱から取り出したのは、アイドルのイメージとはかけ離れた衣装だった。
「ギャハハ……」「ナスがままにってわけか」「聖光教主様、お許しください……」
ロビー中から悲鳴が上がる中、ルリはやる気に満ち溢れていた。
「ここから頑張らなきゃ! 目指せグランゼドーラ王立劇場!」
用意された衣装に身を包み、ルリは立ち上がった。
アイドルの下積み時代というのは過酷なのだ。
<おわり>
※日誌はフィクションです。実在の人物、団体とは関係ありません。
反省
おまけの短編は最初は問題文として書いて『ドワ子アイドル学』として設問も作ってたけど、日誌の2000文字制限に引っ掛かったから全部カット。結果、国語一科目しか残らなかった……
皆アイドルなのにヤバい性格の人物として登場させちゃってすみませんでした。
次回のドワ子集会は12/22(木)。今年最後の集会! 3.4後期のVU直後で忙しそうだけど、余裕があればクリスマスっぽいドレスアップを用意して参加しよう! 4人乗りドルボードやしぐさ『波止場ポーズ』が見られるかも?