冒険者に求められる最も重要な資質とは、健康な肉体である。
モンスター退治や護衛依頼はもちろん、町民の悩み事の解消などの些細なクエストであっても健康でなければ依頼を達成することは難しい。
そんなことは基本中の基本、初心者でも知っているようなことだが、日々忙しく活動している冒険者には自らの健康状態を省みる余裕がないのも事実だ。
アストルティアにはカジノや福引きなどの誘惑も多い。
今回の日誌では、私が長年の間研究テーマとして追い続けている『ドワーフ族に伝わる健康法』について紹介していく。
健康に悩む冒険者はこの記事を参考に問題を解決し、また新たな冒険へと旅立って行ってほしい。
①歩く
足の筋肉というのは、人体の全ての筋肉のうち70%以上を占めるといわれている。
つまり足を征するものは筋肉を征するのだ。
ドワ子集会では伝統的に遠足が行われており、移動方法として歩き、走りが推奨されている。
冒険者の皆はドルボードに頼り切った生活をしていると思われるが、ここは彼らに倣って自らの足を動かしてみてはどうだろうか。
シンプルだが、これがドワーフ族の健康法であることは間違いない。
②寝る
最近冒険者の間では邪神の宮殿などにある魔法陣を利用した回復が流行っている。
簡単で時間のかからない優れた回復法ではあるが、魔法による強制的な回復に頼り続けた場合、パフォーマンスが低下してしまうことが最近の研究によって明らかになった。
人には自然な休息、つまり『寝る』ことが絶対に必要なのだ。
時間の無い冒険者もしっかりと寝よう。
古来より続くドワ子集会では経験的に『寝る』ことの重要さが知られているためか、集団で『寝る』ことが慣例化している。
これが科学的な検証が行われるよりも遥か昔から続いているというのだから、まさに先人の知恵というより他にない。
③寝て起きるだけで腹筋『ワンダードワ』(写真無し)
一世を風靡したトレーニング器具の源流がドワ子集会にあったことはあまり知られていない。
こちらは専用の器具を必要とせず、寝るスペースさえあれば実行可能だ。
文字通り寝て起き上がるだけで効果が得られるだろう。
より本格的に鍛えたい人は『タワシ’S ブートキャンプ』に入隊しよう。
考案者による直接指導が受けられるぞ。
今回の集会では『ワンダードワ』を行っている様子は見られなかった。
知名度が低いのは、もしかしたら秘匿性の高いトレーニング法だからなのかもしれない。
④お茶をのむ
魔法の聖水やエルフの飲み薬といった薬品は冒険者の強い味方だ。
戦闘や冒険の必需品であるともいえる。
一方でドワ子集会には『お茶をのむ』ことでリラックス効果を得て、自然に体力、精神力を回復させる集団が存在している。
当然だがお茶には上記の回復アイテムのような即効性は無く、冒険者からすれば迂遠な方法だと感じるだろう。
ではドワーフ族のお茶にはどんな意味があるのか。
仮説になるが、彼らは回復アイテムに頼らず『お茶をのむ』ことによって自身の肉体の自然回復力を高めているのではないだろうか。
これが真実であれば、アイテムを所持していない、または使う余裕が無い状況で非常に大きな効果を発揮するだろう。
引き続き調査を行っていく必要がある。
写真に写り込んでいるので一応触れるが、ナスの着ぐるみの効果はその調査の必要性、意義も含めて不明だ。
以上をもって『ドワーフ族に伝わる健康法についての調査』の報告とする。
エルフ族と温泉(モーモンゆず風呂)との関連性については一般的に議論されているが、ドワーフ族の健康法が話題に上がることはほとんどない。
あらためて謎が多い種族なのだと感じた。
次回の集会は2月2日(木)となる。
今年の節分が2月3日(金)なので節分に因んだドレスアップや晴れ着を用意しておこう。
おまけ
DWK☆48、開演前の様子
22時が近づくと急に静かになってこの体勢になるのがけっこうお気に入り
トップ10掲示板にて前々回、前回と連続でメンバー内から掲載者が出るという快挙を達成していた
※この記事はフィクションです。ドワーフの健康法は存在しません!