世界には20種類以上のクマが存在していますが、
その中で日本に生息しているのは北海道のヒグマ
それ以外の地域のツキノワグマの2種類です
環境省の調査によると北海道の55%の地域にヒグマが、
本州の45%の地域にツキノワグマが生息しているそうです
これを大袈裟に捉えると国土の半分ではクマが出没するということで
さすがに皆さんもクマに遭遇してしまうのではと気が気でないでしょう
そんな心配性な方のために今回の日誌ではクマ対策と題して
『クマと遭遇しないためにはどうすればいいのか』
『実際にクマに遭遇してしまった場合に取るべき行動は何か』
以上の事柄について、安心と信頼の情報源『インターネット』から収集した
対処法を紹介していきます
①クマの生態
ヒグマ……1.9~2,4m、160~400㎏
ツキノワグマ……1.3~1.5m、90~120㎏
どちらのクマも雑食性で動植物から昆虫まで何でも食べます。
寿命は20~30年
クマの冬眠は一般的な仮死状態になるような冬眠と違って非常に浅い眠りなため
『冬ごもり』と呼ばれます
ヒグマは自分あるいは他のクマが掘った土穴で、
ツキノワグマは稀に土穴を掘ることがありますが
基本的に岩穴や樹洞、倒木の隙間など自然に出来たあらゆる空間で籠ります
冬ごもりの期間は多少前後しますが両者共に11月下旬~4月末と約4か月間です
穴に近づくと起き出してくる可能性があるので気を付けましょう
②フィールドサイン
クマは特定のナワバリを持たず、餌の確保のためなら
数十㎞もの広範囲を移動する動物です
出没情報が無い場所でも注意する必要があります
そんな神出鬼没なクマと出会わないためには
彼らのフィールドサインを発見することが有効です
◎熊棚
クマは木に登ると樹上で一カ所に留まり手近の枝を折って手繰り寄せ
その先に生っている木の実を食べます
その結果、半分ほど折れた枝が密集し鳥の巣のような形状をした『熊棚』ができます
◎クマのフン
その時の餌の状況によって色や形が変わるそうですが
ある程度の大きさのフンを見かけたら大型生物の痕跡なのは間違いないので
気を付けましょう
◎樹木表面の爪跡や樹皮が剥がされた跡
木の中の生き物を狙って爪を使った場合に出来るフィールドサインです
③クマ対策グッズ
鈴やラジオで音を鳴らすことでクマ避けになるといわれていますが、
音を気にしないクマや子連れで過敏になっている母クマ相手には
効果が期待できません
これらはむしろクマの気配を察知するのを妨げてしまうとされ、
山のプロは利用しないそうです
クマを撃退するためのスプレーはトウガラシ成分を強烈に噴射するため
効果は高いと思われますが
☆クマに対して風上の位置を確保する
☆射程は10mほどあるが確実に顔面を狙うには3mまでクマに接近する必要がある
☆人の目に入ると失明のおそれがあるため取扱いに注意
対人用の催涙スプレーよりも遥かに強力
☆約一万円と高価で使用期限が3~5年
などの懸念すべき点があります
実際に遭遇した際に冷静にスプレーを使用できるかどうかも疑問ですが
携帯することで安心感が得られる一種のお守りとして人気があります
④それでもクマに遭遇したら
クマが活動するのは夕方~朝なので計画的に行動していれば
危険な時間帯を避けることは可能です
しかし何事にも例外は付き物で、どんなに警戒していても
遭遇の可能性を0にすることは出来ません
出会ってしまった場合
☆逃げる方法
・背を向けずに後ずさりながら臨界距離を脱出する
(クマの場合は12m、子連れは20m)
・木に登ってやり過ごす(成体のヒグマ以外は木登りが得意なため注意)
☆撃退する方法
・クマ用スプレー
・長柄の武器もしくは徒手空拳
・声や道具で音を立てる
肉弾戦を推奨している人の意見では、
顔だけは脂肪が薄いのでダメージが通りやすく
少しでも攻撃が当たれば撃退できるかもしれないそうです。
急に大きな音を出すと危険なので
徐々に音量を上げるなどの工夫がいるそうですが……
さじ加減など分かるはずもないのでスプレーが無いときは
大人しく逃げるのが無難でしょう。
⑤まとめ
・山に入るときは夕方~朝の時間帯を避ける
・冬季でも冬ごもりしていそうな場所には近づかない
・フィールドサインを見つけたらその場を離れる
・遭遇したら逃げるかスプレーで撃退
ただでさえ対処法の情報が錯綜している上に相手は生き物なので
不測の事態はいくらでも起きます
充分に注意しましょう
ちなみに写真の『まるくま団』がどの種類のクマに該当するか検討しましたが
彼らのように車両を運転するクマは他に見つかりませんでした