ゴロ～～の冒険日誌

いいね！ 超いいね！ ☆人数調査の報告
人通りが多すぎたため途中からドワーフ数のみのカウントに切り替えました
その結果
ドワーフ♀は300人超、ドワーフ♂は40人と過去最高のドワーフ数となりました
やはり特殊メイクの効果は大きかったですね ☆ラルゲットさん、プレイベの小箱への出演決定！
ドワ子集会の主催者ラルゲットさんが
あの日誌界のスター『メイア』さんの手掛けるイベント
『プレイベの小箱』へ出演することが決まりました

※プレイベの小箱とは
ゲストとメイアさんが一対一の対談形式で行うトークイベントで
イベント運営の裏話などを聞くことができます。
過去に『コテツ＆ニャモリ』やＤＷＫ☆48のリズさんなど
イベント界の大御所が出演していることで知られています

普段からあまり会話しているイメージのないラルさんは
小箱で何を語るのか。見逃せませんね！
メイアさんの妙に手際の良い進行にも注目です

◆10月29日（日）22:00～22:59、途中入退室自由
ガタラ住宅村 採掘現場 10390-5
詳細はイベント告知へ おまけ


夜、岳都ガタラ酒場内

「あのマグすけとかいう情報屋め！　ガセネタじゃねぇか！」

俺は怒りのまま手に持った酒杯をテーブルに叩きつけた。
木製のジョッキが大きな音をたて注がれていたカルピスが僅かに零れたが
ここはお上品なマナーとは無縁の安酒場だ。
俺の行状を咎める者はいない。

鉱業が衰退して久しいガタラの、さらには場末の寂れた飲み屋ともなれば
閑古鳥は鳴き放題だ。
周りの目が無いのだから多少うるさくしても問題は無いだろう。

「うちが街外れにあるのは事実じゃが、『寂れた』は余計じゃ。あんたこの辺じゃ見ない顔じゃが……どっから来なさった」

立派な腹をした初老のドワーフ、この店の親父がカウンター越しに話しかけてきた。
心の声が漏れたのを聞かれてしまったようで、やや険のある態度だ。
当り散らしていたのを反省しながら薄いカルピスで唇を濡らし、心を落ち着かせる。

「メギストリスだ。これでも花の都じゃ名の通った冒険者なんだぜ。『太眉のゴロー』って聞いたことないかい」

「あいにくじゃがワシはガタラ一筋でのう。で、その太眉のゴローさんはどうしてそんなに荒れてるのかね」

「ああ、それがな爺さん聞いてくれよ。情報屋に高い金を払って掴んだネタだったんだが、なんでもアクロニア鉱山からアグラニストーンとかいう特殊な守護石、つまりパワーストーンが見つかったらしいんだ」

手元のカルピスを呷り、さらに話を続ける。

「知名度はまだ低いが一部では法外な値段で取引されているそうで、実際にリゾート地で売られているのも見てきた。ところがだ。一稼ぎしようと現地の採掘場に行ってみたら……」

「ほっほっほ！　そんなもん見たことも聞いたこともないのう」

「まさか商人もグルだったとはなぁ。なんとかガタラまで戻っては来れたが、路銀が尽きたせいでこのままじゃ都に帰れないのさ。何か実入りの良いクエストでもないかな」

「ふむ……」

爺さんは一瞬考えるような素振りを見せた後、一枚の依頼書を出してきた。

「普段はこの街に仕事なんて無いんじゃが、今の時期なら話は別じゃ。お前さんにはちと簡単すぎるかもしれんがのう」

「いや、この際どんなショボイ依頼でもいい。どれどれ……ドワ子集会護衛依頼？」


俺とドワ子集会との関係はこの酒場から始まった。
これが後々まで続く長い付き合いになるとは
カルピスに酔った頭では想像すらできなかった。


つづく？


登場人物
●ゴロー
特徴的な眉毛をしたプクリポの冒険者
酒よりもカルピスを好むハードボイルドな男
●まぐすけ
まるみえ堂という名前の情報屋を営む胡散臭いオーガ
口癖は「これはうまい！」、「○○ですよおおおぉぉぉ」など
名前のみの登場
●酒場の親父
酒場を経営しているドワーフの老人。孫娘がいる
●孫娘
多忙な両親によってガタラに住む祖父の元へと預けられたドワーフの少女
次回登場予定


後編の予定

クエストの依頼主はドワ子集会に通う孫娘を心配した酒場の親父だった。
依頼に従い集会に同行し、休暇気分で楽しむゴロー。
ところが平和な道中が続くかと思われた矢先にモンスターの襲撃を受け
親父の懸念した通りの事態に陥ってしまう。
ドワ子を背に守りながら未知の強敵を相手に苦戦を強いられるゴロー。
いよいよ追い詰められた太眉が冒険者として選んだ最期とは――

次回『ゴロー散る！託された未来への希望』


※アグラニストーンとは
『スパリゾートぱえりあ』という観光施設で販売されている謎の石。
持っているだけで金運＆恋愛運が劇的に上昇するらしい。
使用するとアグラニにルーラできる
ぱえりあさんの日誌から設定を借りました