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真のもふもふ

ゴロ~~

[ゴロ~~]

キャラID
: XT655-114
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 107

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ゴロ~~の冒険日誌

2018-07-23 18:49:03.0 2018-07-23 18:50:27.0テーマ:プレイヤーイベント感想

【第213回ドワ子集会】若き芸術家の苦悩 前編

とうとう部屋を追い出されてしまった。
氏素性の不確かな男が数か月家賃を滞納し、おまけに芸術と称して昼夜問わずに
作業音を響かせていれば当然だろうか。
文字通り衣食住のすべてを失った私は一人静かにガタラの街並みを歩いている。
この岳都ガタラという都市は鉱業が発展していて、
いまも私の足元に広がっている石畳は他の地域では中々お目にかかれないほど立派なつくりだ。
夕食を食い損ねた空腹の私でも足を取られず歩けるのはありがたい。
しかしいよいよ今夜の寝床さえ無いとなるともう実家に帰る以外に道は無いかもしれない。
異国の地に頼れる伝手は存在せず、自らの才覚で成功を掴むという夢は破れてしまった。
いまはメギストリス行きの最終列車を待つ間に最後の見納めとして街をぶらついているところだ。

後悔はもちろんある。
大学を出たときにプライドを捨てて先輩の事務所に厄介になっていれば、
少なくとも服まで失うことはなかったのではないか。
見通しが甘かったと言わざるを得ない。
見通しといえば、この街には展望台という施設がある。
鉱山に沿って街を上って行くと資材調達で世話になった採掘ギルドが見えてくるが、
そこからさらに坂道を上ると市民の憩いの場“ガタラ展望台”に辿り着ける。
数か月という短期間の滞在では展望台には一度も寄ることはなかった。
街の全景を収められるならば、最後に訪れるのにこれほど相応しい場所は他にないだろう。
私は月明かりに照らされて白々と伸びる石の道を進んで行った。







ようやく着いた展望台では一人の老人がベンチに腰かけていた。
広場はテニスコートが十面は張れそうな広さがあるが、
他に誰もいない状況で人が入ってくれば鈍い人間でもすぐに気配に気付くだろう。
こちらを向いた老人に会釈をしてから展望スペースへ向かった。

しばらく街を眺めていると気持ちの整理がついた気がしてくる。
列車の時間もあるので展望台を去ろうとすると先ほどの老人がこちらを見ていた。
再び会釈をしたのだが、手招きをして私を呼んでいるものだから困ってしまった。
この穏やかな笑みを浮かべた老人の誘いを断るのは難しい。
気持ちは渋々と、しかし外見では快く応じたように見せながら私もベンチに座った。

このツーゴという名のお爺さんは丁寧に相槌を打つとても聞き上手な御仁で、
ついつい私の身の上話を聞かれるままに答えてしまった。
そして話が今夜中にこの街を発つという段になると、
どうせならここでもう少し待ってガタラ名物を見ていくべきだと諭された。
名物とは石材以外に何かあっただろうかと思っていると、
ツーゴ老は穏やかな口調でこのように続けた。

「毎月2の付く日、2日12日22日はドワ子集会じゃ」






ドワーフの女性というのは苦手だ。
以前仕事で関わった方が幼い外見をしていたため気さくな感じで話し掛けてみたら
実は妙齢の女性だったという苦い思い出がある。
それ以来どうにもやり辛さを感じてしまうのだ。
展望台ではドワ子集会が始まり、先ほどまで私と老人の二人きりだった広場は
ドワーフ女性で埋め尽くされている。
ここまでドワーフが集まる光景は見た記憶がなく、たしかに名物であるのは間違いない。
最後に良いものが見れた。
もう思い残すことは無いと駅へ足を向けようとしたところ、
周囲のドワーフたちがこれから遠足に出発すると騒ぎ始めた。
集会のメインイベントらしい遠足がただの遠足であるはずがない。
しかし参加してしまえば確実に列車を逃してしまう。
……後になって話のタネにするときにメインコンテンツの話ができないのは片手落ちだろう。
私はそれほど悩むことなく遠足に着いて行くことにした。
帰郷は明日に延期だ。




~後編につづく~
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