ゴロ～～の冒険日誌

秋ナスが食べたい……

昼夜の気温差が大きくなる晩夏～初秋はナスが最も美味しくなる“秋ナス”の季節。
寒暖差によって果実に栄養が集まり旨味と甘みが凝縮したナスになります。

今回の日誌では秋ナスを見つけたときに最適な行動が取れるよう
シミュレーションを行いたいと思います。







■秋ナスをイメージする あなたは仕事帰りに疲れた足を引きずりながらいつものスーパーに寄ります。
残暑厳しい外気から逃れ、自動ドアを潜ると空調の効いた快適な空間がお出迎え。
店内では謎のオリジナルＢＧＭが流れています。
ちっとも有名ではないのに、聴き慣れすぎてメロディーを覚えてしまったあの曲です。
今日は何を作ろうか。買い物かごを手に取ります。
冷蔵庫に残っている食材を思い出しながら野菜コーナーに向かうと
そこには丸々と太った立派なナスが陳列されています。

『焼いた秋ナスに生姜と鰹節を添えて醤油を垂らし、ビールで……』

あらゆる献立を押し退けて脳裏に浮かんできた強烈なイメージ。
あなたはすでに焼きナスの調理手順について思いを巡らせ始めています。

水洗いしたナスのガク（髪みたいになってる花びらの部分）を切り離し、
後で皮を剥きやすくするために縦に切り込みを入れる。

竹串をナスのおしりの部分からまっすぐに刺し、蒸気穴を開ける。
（ナスは水分が多いので穴を開けとかないと爆発する！）

魚焼きグリルで皮全体に黒く焦げ目がつくまで強火で焼く。
たぶん表と裏を5分ずつ焼けばＯＫ！
焼き上がったら火傷に気を付けながら皮を剥く。
大量の鰹節、摩り下ろした生姜、そして醤油。

あまり栄養が豊富とは言えないナスの中でも唯一有効な成分を含む“皮”を、
本体を蒸し焼き状態にするためだけに使い捨てるという贅沢な調理法。
仕方ないのです。全ては“美味い”のために……







焼きナス計画の青写真を描いたあなたはさっそくナス選びに取り掛かります。
ハリ、ツヤ、重み、外皮の色味の濃さ、ガクにちゃんとトゲがあるかどうか。
新鮮で良いナスの条件は厳しい。
目を皿のようにしてナスの山を探索していると、
商品棚に設置された小型モニターが何やら映像を流しています。
なんでも農家の人が普段見られないナスの収穫風景を見せてくれるのだとか。
あなたはモニターを注視します。







■幻の畑 ナスシュカ 2018 野菜ども！！
この船は幻の畑ナスシュカに到着した！
栄養のありそうな物をどんどん拾えーッ！



《ナスは水と肥料を大量に必要とする植物です。
立派なナスになるために一生懸命に栄養を集めています》



野菜ども！
嵐がくるぞーーッ！
《激しい雨風にさらされながらも必死に栄養を集めます》



よく育ってくれたな！
収穫するぞォーーッ！



《たっぷりと栄養を蓄えて美味しそうな秋ナスになりました。
ナスはこのようにして私たちの食卓へと届けられるのです》







■おわりに
ナスを見かけたらまずは落ち着いて良いナスを選びましょう。
生姜と鰹節を手に取ったらレジへＧｏ！
充実した焼きナスライフが送れるように頑張りましょう！





※収穫風景はイメージです。
秋ナスは涼しくなる9月中旬以降に食べられるようになります。
今スーパーに行ってもまだ普通の夏ナスだと思うので気を付けましょう！