《あらすじ》
悪の科学者Dr.ペロリーの仕業により工業用ロボットたちが一斉に暴れ始めた。
博士に頼み戦闘用の改造を受けたゴロックは暴走したロボットを次々と撃破。
ついにペロリーの研究所へと辿り着きペロリーと対峙した。
「よくここまで辿り着いたペロ。だがお前の快進撃もここまでペロ。
我がペロリーマシーンの前にひれ伏すペロ!」
UFOのような乗り物に乗ったペロリーは部屋の奥に佇む巨大な機械へと近寄り、
そのままドッキングした。それが起動のスイッチだったのか、
巨体に備わるランプが次々と点灯し薄暗かった部屋が見通せるようになった。
「これがペロリーマシーンなのか……」
現れたのは人型の巨大な戦闘兵器。
腕、頭、背中のすべてに大量の武装がなされていて、
過剰といってもいいくらいに火力がありそうだ。
頭部にはペロリーがUFOごと乗り込み全体を操縦している。
「ドワーッハッハッハッハ! ペロリーマシーンの力、とくと味わうペロ!」
最終決戦が始まった。
ペロリーマシーンの豊富な攻撃手段を前にゴロックマンは追い詰められていた。
腕部の砲から放たれるエネルギー弾一つとっても
炎、氷、雷、風の四種類のバリエーションがあり、回避は容易ではない。
それに加えて背部のミサイルポッド、頭部のレーザーだ。質量&光学兵器を完備している。
雨あられと降り注ぐ攻撃に対してゴロックマンは回避に専念。
ジャンプとスライディング駆使して小回りの利かないペロリーマシーンを翻弄している。
ミサイルの射出に伴う僅かな隙を突いてゴロックバスターを撃つも、
厚い装甲に小さな焦げ跡を付けることしかできていない。
ペロリーの研究所に侵入してからはミント博士との通信が途絶え、
ゴロックマンは道中の戦闘を一人で打開してきた。
その成果が今の状況でも表れ、戦いの中でゴロックマンは戦況の分析を行っていた。
(一番危ないのは頭部のレーザーなのに、近付いたときにしか撃ってこない。
かといってペロリーの方からこちらに接近してくることもない。
つまり短射程高火力のレーザーは接近戦を避けたい証拠なんだ。
うまく懐に潜り込んでバスターをコックピットに当てれば……!)
ゴロックマンは攻撃を一切止め、接近するチャンスを窺い始めた。
ミサイルによる範囲攻撃を誘発したところで一気に肉薄し、
近距離のレーザーを無駄撃ちさせることにも成功すると、
ジャンピング・ゴロックバスターの体勢に入る。
勝利を確信したゴロックマンだったが、ニヤリと嫌らしい笑みを浮かべたペロリーが
視界に入り、ぞくりと背筋に冷たいものが走る。
次の瞬間、ペロリーマシーンの胴体から長大な金属パーツが分離し薙ぎ払われた。
「近接武器っ――」
空中にいたゴロックマンは打撃を回避することができず、吹き飛ばされ壁に激突した。
『起きろ。起きるんだゴロック』
朦朧とする意識の中、ゴロックマンは聞き覚えのある声に呼び起された。
「キミは、まさかペルース? あのとき死んだはずでは……」
ペロリーの支配を振り切りながらも最後には散ってしまったペルースが目の前にいた。
~後編に続く~