ゴロ～～の冒険日誌

生まれつきスク水以外の服を着ることができないリサ。
そんな彼女に夢のような話が舞い込んだ。
ドルワーム王立研究院の先生がリサを可愛くしてくれるというのだ。
彼女はプクリポのゴロジャーノンに施されたものと同じ手術を受け、
日に日に賢く、可愛らしくなっていくが……。
美少女に変貌したリサが愛や憎しみ、喜びや孤独を通して知る
人の心の真実とは？ 全世界が涙した不朽の名作。







けいかほーこく1
セフィミント博士はぼくが考えたことや思い出したことや
これからぼくのまわりで起こったことは全部書いておきなさいと言った。
なぜだか分からないけれどもそれは大切なことで
それでぼくが使えるかどうか分かるのだそうです。
ぼくは可愛くなりたい。
ぼくの名前はリサでドワ子集会で“リサちゃん集会”を担当している。
ドワ子集会では可愛さを失ったドワ子はスク水だけになり、
やがて干からびて死んでしまう。
そうならないようにぼくがリサちゃん集会を行って
みんなが死なないようにしているんだ。
みんなでスク水になるリサちゃん集会はぼくの大事な仕事だ。

もし博士の言うとおりに可愛くなれたら集会のみんなは驚くだろうな。







けいかほーこく4 今日はセフィミント博士が言っていたテストがあった。
先に手術を受けていたプクリポのゴロジャーノンと可愛さを競い合うらしい。
ぼくのスク水ドレアがプクリポに劣るなんてありえないと思っていたけど、
テストが始まるとゴロジャーノンは帽子を被り出し、
眉毛をキリッとさせながらとても可愛らしくポーズを決めている。
テストは負けてしまったけど悔しくはなかった。
何故かというとどうすれば可愛くなれるのか勉強になったからです。







経過報告11 手術から大分日にちが経ち頭痛も少なくなってきた。
近頃は博士が持ってきてくれた本を読んだりドレアを作ったりしている。
もっと難しい本はありませんかと博士に訊ねると、困った顔をして
今度持ってくるよと約束をしてくれた。
じっとしているとドレスアップのアイディアがどんどん浮かんでくる。
早くドワ子集会に行ってみんなにドレアを披露したいな。


後編につづく