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真のもふもふ

ゴロ~~

[ゴロ~~]

キャラID
: XT655-114
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 107

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
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ゴロ~~の冒険日誌

2019-01-23 18:05:22.0 2019-01-24 18:21:36.0テーマ:プレイヤーイベント感想

【第231回ドワ子集会】幽怨《YU‐ON》

私があの恐ろしい体験をしたのは、とあるイベントに参加したときのことでした。

平日であっても変わらぬ賑わいを見せるドワ子集会。
2年間にわたり通い続けた私も今ではすっかり常連になりました。
初めのうちは右も左も分からぬままカエルさんを盗撮していましたが、
そんな素人ムーブも今は昔。
最近は一切躊躇を感じることなくカエル盗撮を実行に移せています。
この確かな成長は私の密かな自慢です。

さて、今日のみんとぱふぇライブはどんなセットリストになるのでしょうか。
みんとぱふぇさんといえば、各イベントから歌唱依頼で引っ張りだこの
押しも押されぬスーパーアイドル。
どこに出しても恥ずかしくないドワ子スターでありますが、
私が集会に通い始めた頃は非常に小規模なライブを遠足先の一角で行っていました。
それが今や多くの聴衆を集める一流のシンガーなのですから、
人生、いやドワーフ生とは分からないものですね。

曲目は米津玄師さんの『Lemon』。
昨年の紅白歌合戦での圧巻のパフォーマンスは記憶に新しいですね。
YouTubeのMV再生数は驚異の2.8億回。
ナウなヤングにバカ受け間違いなしの選曲です。
いよいよライブが始まります。
みんとぱふぇさんは息を吸い込むと静かに歌い始めました。

洗練された歌詞と多彩なしぐさに観客の盛り上がりも
ピークに差し掛かろうという頃、
私の耳に『ぽいー』という何とも気の抜けたドワ子の声が聞こえてきました。
その聞き覚えのあるフレーズに、思わず発信源はどこだろうかと
きょろきょろと視線を巡らせるも特定には至らず、
諦めてステージに目を戻すとそこには桜色に衣装替えしたみんとさんが。
歌唱中の高速衣装チェンジといえばドワ子アイドル界のレジェンド、
“おずこ”さんの十八番。先人の技を会得し、
こうした舞台で実践するとはさすがですね。
ライブは盛況のうちに幕を閉じるのでした。 陽が傾きドワ子集会も終盤になりました。
ドレア好きのドワ子が固まる場所では今度のショップ装備などについて
和やかに談笑しています。私もドレアファンとして興味深く話を聞いていると、
またもや『ぽいー』という声がどこからともなく聞こえてきました。
そして瞬きをしたほんの一瞬の隙に、会話をしていたドワ子の1人が
先ほどもライブで見たあの桜色の衣装に変わっています。
明らかに不自然なドレア切り替えにもかかわらず、
その場にいた誰もがこの異変に言及しようとしません。
見兼ねた私が横から指摘するも、何も変わったことは起きていないと
不思議な顔をされるばかり。
ドワ子集会が、皆が認識できない異常な事態に巻き込まれている。
私は原因を突き止めるべく周辺を調べることにしました。 それからはもう引っ切り無しに『ぽいー』という声が響いては
次々とドワ子が桜色になっていきます。
上から下まで全て旧時代のアイテムでまとめられた桜色のドレア。
そして間延びした緩い声。
もはや疑いの余地はありません。
“ゆおん”ちゃんです。
彼女のドワ子集会に参加したいという強烈な思念が、
ログアウトしてなおこの場に残り続け影響を及ぼしているとしか考えられません。
私は“ゆおん化”するドワ子の間を潜り抜け、
彼女の影響下から逃れて正気を保っているプレイヤーを探しました。







赤い巨体の偉丈夫がどっしりと腰を下ろしています。
ドワ子集会の常連オーガ、“しん”さんがいました。
いつも通りのアロハシャツにグラサン、アフロという怪しげな風体が
今は何よりも頼もしく見えます。
私は慌ただしく彼に駆け寄ると、縋るように声を掛けました。

「しんさん! 皆の様子がおかしいよ!」

しかし反応がありません。
しんさんはまだ桜色になっていないのだから無事なはず。
しばらく待っていると、彼は突然スイッチが入ったかのように動き出しました。

「ぽ……」

一体何を口にするつもりなのか。
私は総毛立つような思いで後ずさりしました。 「ぽいー(重低音)」

いま最も聞きたくないワードを受けた私は、
みっともなく悲鳴を上げて逃げ出しました。
オーガであっても例外はなく、彼の身にもすでに“ゆおん化”が起きていた。
私が来たときには儚くも最後の抵抗をしていたのでしょう。
鬼はやはり泣く子とドワ子には勝てなかったのです。 脇目も振らずに走り続けた私は、気が付くと噴水のある庭園区画に
辿り着いていました。ドワ子集会はゆおん集会になってしまった。
これからは『ぽいー』のみでコミュニケーションを取ることになるのだ。
沈み込む気持ちでふと腰掛けた噴水の縁から水面を覗くと、
そこには桜色に染まったプクリポの姿。
しかし今度は私の口から悲鳴が出ることはありませんでした。
なぜならこの段になって言うべきことこそ、

「ぽいー」

(終わり)
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