ティラミスの冒険日誌

いつの間にか眠りについていたのだろうか..。
「ウウ……」
身体を起こそうとするも私の視界には白いモヤのようなものが広がっているだけで何も見えない。だが不思議と恐怖感や不安な気持ちはなく、むしろ温かいような心地よい感情で満ちていた。

隣で眠っている二人の娘。

ウエノ＝ムスメ＝サンとシタノ＝ムスメ＝サン。
そして夜勤が終わり休日なのにもかかわらず慣れない看病に疲れて眠っているティラミスの夫のダンナ＝サン。
私にも二人の可愛い娘がいるのである。
この三人から生み出される幸せな光景を見ることこそが今の私が存在する上で最も大切なことなのだ 今日私は少しばかり眠ってしまおうと思う。

ウエノ＝ムスメ＝サンを襲ったマスターお熱は
最終兵器解熱剤〝ザヤク〟を2度使う事により症状が和らいだ。
このまま安静にしていればその内元に戻るだろう……。

しかし……それでもやはり心配なものなのである。
私はシタノを連れて寝室へと向かった。
寝室に着くなりムスメをベッドへと寝かせようとしたが服をつかんで放そうとしない……。
何か、違和感があった。
「どうしたのだ？いつもならすぐに眠るではないか」するとムスメは弱々しく口を開いた。
「ねぇ……ママ…………なんだかねむれないの……」「そんなはずはない。もう既に日付は変わっているのだぞ。」
ティラミスがそう言った瞬間だった。
部屋の電気が消え、辺り一面真っ暗になる。
停電……ではなさそうだ。先ほどまで点いていたテレビ画面に砂嵐のような映像が映し出されているからだ。
窓の外を見ると先程までは明るかった空がどす黒くなっていた。どこか不気味な感じではあったがこんなときこそ気を強く持つべきだと思ったティラミスは娘の手を握り微笑んだ。
娘達を取り巻いているこの空気感は何なのかわからなかった。ただ何だか恐ろしい力を持った者が部屋にいるということだけは肌を通して感じる事ができた。

暗闇の中目を凝らすとおぞましい気配を感じ悟る。
マスターお熱の気配...。しかし、いくら探しても存在を感じ取れない。どこへ消えたのかわからない……だが決してただ逃げたわけではないだろうと予測できた。

私の傍にいる……そう考えるのが一番自然であろう。
「シタノ＝、お前まさか..」

「マスターお熱に、取り込まれたのか..!?」

ふと頭に過ったその言葉を口にしてしまう。
冗談で言ったつもりは無かったのだが無意識に発してしまったようで我ながら失笑する。……娘がこのような状態に陥ってしまった原因はマスターお熱だとしか考えられなかったからである。

今宵起こった出来事で娘に起きている状況はまるで悪夢の中のようであった。だが、目の前で不安そうな表情をしている娘は決して悪い夢を見ているという風には見えない。それはティラミスも十分に理解できていた。
これは現実なのだ……。

ティラミスは頭を抱えた。一体どうすればいいのか皆目見当が付かないからだ。……私が何とかしなくては！

幸い最終兵器〝ザヤク〟は残り五発残っている..。
いざというときにすぐ使えるようにと隠し持っているのである。しかしその数は五つしかない。

仮にマスターお熱を消し去ったとしてもムスメに後遺症が残る危険性があるかもしれない。しかしこれ以上このままの状態が続くことは望ましくないと判断したティラミスは決断をした。

最終兵器使用の準備を整えるために動き出すことにしたのである。
マスターお熱の存在を確信するためにティラミスはそっと手を伸ばし、娘の手を握る。すると娘はその手を力強く握り返して来た。心なしか震えており怯えた様子であったがしっかりとティラミスの目を見て口を開く。

とてもはっきりとしていたので聞き取りやすかった。マスターお熱が放つ嫌なオーラは間違いなく娘の周りに纏わりついているのを感じた。だがそれと同時に娘自身の気持ちが伝わってくるのがわかった。
娘もまた、マスターお熱の存在を知っているようだ。……ならば安心である。

娘はマスターお熱の力をある程度抑えられるに違いないと確信していたティラミスは一抹の不安など微塵も抱くことなく握っている手に再度ぎゅっと力を込めた。
私の手が光りだす。
それを見たムスメの顔がほころぶ これでもう大丈夫なのである。

突然部屋の中が真っ白になる。同時に何も見えなくなってしまう。ただ眩しい光があたり一面を覆ったからだった。
「シタノ！」
私は目がやられるのを覚悟してそのまま目を瞑ってしまうことにした。


※この小説はフィクションです
※この文章はAIに書いてもらって消したり追加したりしただけです。 看病の合間に自我を保つため
ストーリーやりました。ほぼ徹夜して大変でした。。まだ看病はもちっと続くんじゃぞ